ミラーレスカメラでピント調整(AF微調整)が基本的に不要とされる理由は、「ピントを合わせる仕組み」が一眼レフと根本的に異なるからです。
🔍 一眼レフとミラーレスのピントの仕組みの違い
✅ 一眼レフカメラ(ピント調整が必要なことがある)
- 光学ファインダーを通して撮影。
- オートフォーカスは、ミラーボックス内の専用AFセンサーで行う(位相差検出)。
- ピント合わせのセンサーと、実際に撮像するセンサーが別々。
- そのため、レンズとボディの個体差により「ピントが合っているように見えても、実際はずれている」ことがある → AF微調整が必要。
✅ ミラーレスカメラ(ピント調整が原則不要)
- **電子ビューファインダー(EVF)**または液晶を通して撮影。
- オートフォーカスは、イメージセンサー上で直接行う(コントラストAFや像面位相差AF)。
- 「見えている映像 = 撮像される映像」なので、ピントのズレが理論上発生しない。
- よって、AF微調整が不要。
📌 補足:例外的に調整が必要なケース
- 一部の**他社製・古いレンズ(アダプター経由)**を使う場合
→ 電子的な連携が不完全で、微妙なズレが起こることも。 - 高速動体撮影でピント精度が気になるとき(上級者レベル)
→ 微調整よりもAF設定の見直し(AFエリアや追従感度)で対応。
✅ 結論
項目 | 一眼レフ | ミラーレス |
---|---|---|
ピント方式 | 専用AFセンサー(位相差) | 撮像面でのAF(コントラスト+像面位相差) |
ピントずれの可能性 | あり(前ピン・後ピン) | ほぼなし |
AF精度 | 個体差あり | 高精度 |
ピント調整の必要性 | ときに調整が必要 | 基本的に不要(高精度) |
ミラーレスは「見たまま撮れる」=センサーで直接ピントを確認するのでズレが起きにくく、ピント調整が基本的に不要です。
これはミラーレスの大きな利点の1つです。
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