🔧 1. 機器の準備
✅ 必要なもの:
- DS223j本体
- 対応するHDD(2台まで搭載可能、別売)
- ネジ付きドライバー(HDD取付け用)
- LANケーブル(付属)
- 電源アダプター(付属)
- パソコン(ブラウザ使用)
🛠 2. ハードウェアの組み立て
HDDの取り付け:
- DS223jの前面カバーを外します(引っ張ると外れます)。
- HDDベイにHDDを差し込みます。
- ネジでHDDを固定します(側面4本)。
- もう1台HDDを使用する場合も同様に取り付け。
- カバーを戻します。
🔌 3. 配線と起動
- NASとルーターをLANケーブルで接続。
- 電源アダプターをつなぎ、電源ボタンを押して起動(前面LEDが点灯)。
🌐 4. DSM(DiskStation Manager)のセットアップ
方法A:ブラウザでアクセス
- パソコンでブラウザを開き、次のURLにアクセス:
http://find.synology.com - NASが見つかったら、「接続」をクリック。
- 「セットアップ開始」を選びます。
- DSM(SynologyのOS)を自動でインストールします。
- インストールには10〜20分程度かかります。
- 再起動後、管理者アカウントを作成します:
- ユーザー名
- パスワード
- 「QuickConnect」設定(外出先からアクセスするためのSynologyアカウント):
- Synologyアカウント作成またはログイン
コントロールパネル→外部アクセス→QuickConnect - QuickConnect IDを設定(例:myDS223j)
QuickConnectを有効にするにチェックを入れる
QuickConnect IDを入力する
- Synologyアカウント作成またはログイン
- http://QuickConnect.to/(QuickConnect ID) でSynologyアカウントへアクセスできます。
先ほどの5で作成した管理者アカウント ユーザー名とパスワードでログインします。
📁 5. ストレージ(HDD)の初期化とボリューム作成
- DSMにログイン後、「ストレージマネージャー」を開きます。
- 「ストレージプールの作成」→ RAIDタイプを選択:
- HDDが1台 → ベーシック
- HDDが2台 → SHR(Synology Hybrid RAID)推奨
- 「ボリュームの作成」→ ファイルシステム「Btrfs」推奨
- 初期化後、ボリュームが使える状態になります。
✅ DS223jで選べる主なRAIDタイプ(2台のHDD使用時)
RAIDタイプ | 耐障害性(1台壊れてもOK) | 利用可能容量 | 特徴 |
---|---|---|---|
SHR(Synology Hybrid RAID) | ◎(1台まで故障OK) | 約HDD1台分 | 初心者向け、柔軟性が高い |
RAID 1 | ◎(1台まで故障OK) | 約HDD1台分 | 完全なミラー(コピー) |
RAID 0 | ×(1台壊れると全データ消失) | HDD合計容量 | 高速だがリスク大 |
ベーシック | ×(1台壊れるとデータ消失) | 各HDDを単独で使用 | RAIDなしの単独運用 |
🧠 各RAIDの詳細
1. ✅ SHR(Synology Hybrid RAID) ←おすすめ!
- Synology独自のRAID形式
- RAID 1と似た耐障害性がありつつ、異なるサイズのHDDでも効率よく使える
- HDD 1台が壊れてもデータは守られる
- 将来的に容量アップも簡単(片方だけ大きいHDDに交換可能)
🟢 初心者や家庭用に最もおすすめ!
2. ✅ RAID 1(ミラーリング)
- 2台のHDDに同じデータを完全コピー
- 安全性が高いが、容量は半分(1台分しか使えない)
🟢 シンプルで安全性重視の人におすすめ
3. ⚠️ RAID 0(ストライピング)
- 2台のHDDを合計容量で使える
- データを分割して保存するため速度が速い
- どちらか1台でも壊れたら全データ消失
🔴 NASではあまり推奨されない。安全性ゼロ。
4. ⚠️ ベーシック
- RAIDを使わず、HDDを1台ずつ個別に使う
- 柔軟性はあるが耐障害性はなし
🔴 複数台運用するなら非推奨。1台運用時にのみOK。
💻 6. ファイル共有の設定
- 「コントロールパネル」→「共有フォルダ」
- 新しい共有フォルダを作成(例:「Documents」「Photos」など)
- アクセス権限をユーザーに割り当て 読み取り/書き込み にチェックを入れる
- 「ファイルサービス」→ SMB(Windows共有)やAFP(Mac)を有効化
📱 7. モバイルアプリやPCソフトの利用(任意)
- Synology Drive:DropboxのようにPC・スマホとファイル同期
- DS File:スマホからNASにアクセス
- Surveillance Station(カメラ接続する場合)
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