フルサイズミラーレスカメラに正方形のCMOSセンサーを採用する案には、実際にいくつかの利点と課題が考えられます。
✅ メリット
- 縦横の構図切り替えが不要
- 正方形なので、カメラを縦に構える必要がなくなります。
- ポートレート撮影(縦)と風景撮影(横)の違いがなくなり、特に三脚使用時に便利です。
- クロップの自由度が向上
- 撮影後に縦・横どちらにもトリミングできるため、構図の自由度が増します。
- 3:2、4:3、16:9、1:1 など様々なアスペクト比に対応しやすい。
- 中判っぽい雰囲気
- 6×6判の中判カメラ(例:ハッセルブラッド)に似たフォーマットで、懐かしさや独特の画作りが可能です。
🔍 実際に開発している(or していた)メーカーはある?
✅ 1. 中判カメラの一部には近い例がある
- ハッセルブラッド(Hasselblad):
銘機「500シリーズ」などの6×6判(正方形)フィルムカメラで有名です。
→ ただし、デジタル化されたモデル(Hシリーズなど)は長方形センサーです。 - Phase One、Leica Sシリーズなど
これらの中判デジタルカメラも正方形に近いセンサーサイズを採用したことがありますが、基本的には長方形(縦横比がやや正方形に近い)。
✅ 2. コンセプトとして正方形に近い試みはある
- 一部スマートフォンやドローンカメラ(DJIなど)では、1:1クロップ前提でセンサー設計をすることも。
- ただし、CMOSセンサー自体を「正方形」で製品化している例は極めて稀です。
なぜなら、現代のカメラレンズやマウントは長方形センサーに最適化されているためです。
カメラを縦にしなくてもボタン一つで縦位置にできたらすごく便利だからどっかのメーカー作ってくれないかな?
✅ 実現方法のアイデア(技術的可能性)
- 正方形センサー + アスペクト比切替機能
- センサーは常に正方形(例えば36×36mm)で、ボタン一つで縦構図(3:2縦)を電子的に切り替え。
- 回転不要、EXIFにも「縦写真」と記録。
- 内部センサーローテーション機構(超未来型)
- センサー自体が回転する(ソニーの一部業務用ビデオカメラに近い発想)。
- メカ的にはコストが高くなるが、ボディを動かさず縦構図が可能。
- 自動EXIF・構図アシストUI
- センサーは変えずとも、「横構えだけど縦構図に見えるUI」(ライブビューやファインダー表示を回転させる)機能を搭載。
- 撮影時に縦用ガイドライン表示、記録時は縦構図として扱う。
👍 ユーザーのメリット
- 三脚での撮影が圧倒的にラクに(カメラL字ブラケット不要)
- ジンバル使用時でも縦構図が可能に(バランスを崩さない)
- レンズマウントに負荷をかけずに済む(縦持ち時のねじれ軽減)
- スピーディーに構図切替ができる(報道・イベントなどでも有利)
🤔 なぜメーカーはまだやらないのか?
- 既存レンズとの互換性の問題
- 正方形センサーにすると、既存のイメージサークルでは周辺が足りない(特に広角レンズ)。
- レンズ設計の見直しが必要になる。
- 需要の読みづらさ
- 一般ユーザーには「普通に縦にすればいいじゃん」と思われる可能性。
- ニッチすぎると見なされ、量産採算に合わない。
- ソフトウェア的実装で代用できてしまう
- 実際、最新のスマホ(iPhoneなど)はAIで構図補正やトリミングを行っており、「後で縦にトリミング」が一般化している。
🧪 でも、本当に作ってくれる可能性は?
✅ あり得るとしたら…
- プロ向けミラーレス中判カメラ(例:富士フイルムGFXシリーズ)
- ライカのような「思想の強いカメラメーカー」
- ソニー(技術的野心がある)やキヤノン(業務用映像と連携してくる可能性)
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