はじめに:RAW現像ソフトとは?なぜ重要?
デジタルカメラで撮影したRAWデータは、カメラのセンサー情報をほぼそのまま記録しているため、JPEGよりも高画質で細かい色調補正が可能です。
しかし、RAWデータはそのままでは使いにくく、RAW現像ソフトでの編集・現像が必須になります。
2025年現在、RAW現像ソフトは多種多様で、無料からサブスク制、高機能なプロ向けソフトまで様々。
この記事では、主要なRAW現像ソフト20種類をまとめ、特徴・価格・メリット・デメリットを徹底比較。
あなたにピッタリのRAW現像ソフト選びをお手伝いします。
2025年主要RAW現像ソフト比較表
ソフト名 | 価格帯 | 対応OS | 主な特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
Adobe Lightroom Classic | 月額約1,000~2,000円 | Windows, Mac | クラウド連携・豊富な編集機能 | ワークフロー高速、チュートリアル充実 | サブスク制で継続費用がかかる |
Capture One 16.6.0 | 約50,000円~(永続) | Windows, Mac | プロ向けの色補正に定評 | 高精度なカラーマネジメント | 操作難易度がやや高い |
DxO PhotoLab | 約20,000円~(永続) | Windows, Mac | AIベースのノイズ除去・レンズ補正特化 | ワンタッチ補正が優秀 | 編集機能はLightroomに劣る |
RawTherapee (無料) | 無料 | Windows, Mac, Linux | 高度なパラメータ調整可能 | 高機能で無料 | UIが古く操作難易度高い |
Darktable (無料) | 無料 | Windows, Mac, Linux | 無料でプロ並みの多機能RAW現像 | 拡張性高く豊富なモジュール | 学習コスト高い、UI独特 |
Luminar Neo | 約10,000円前後(買い切り) | Windows, Mac | AI補正が充実 | AIマスク、自動補正で簡単操作 | 細かい手動調整は苦手 |
DxO PureRAW 5 | 約20,000円前後(買い切り) | Windows, Mac | AIでノイズ除去・レンズ補正特化 | 高品質補正をワンクリックで | 単機能、単独編集不可 |
ON1 Photo RAW | 約10,000~15,000円 | Windows, Mac | RAW現像+画像管理+エフェクト一体化 | レイヤー編集充実、買い切り対応 | UIや知名度はLightroomに劣る |
SilkyPix Developer Studio | 約10,000円前後(買い切り) | Windows, Mac | 日本製の細やかな色調整が可能 | 色味調整に定評 | 処理遅め、UIが古い |
Canon Digital Photo Professional (DPP) | 無料 | Windows, Mac | Canon純正の高精度RAW現像 | カメラとの親和性高い | 編集機能は限定的 |
Nikon NX Studio | 無料 | Windows, Mac | Nikon純正、多機能無料RAW現像 | 無料で管理もできる | 動作が重い場合あり |
Sony Imaging Edge Desktop | 無料 | Windows, Mac | Sony純正。リモート撮影とRAW現像対応 | 無料で基本十分 | 高度編集は別ソフト推奨 |
Fujifilm X RAW Studio | 無料 | Windows, Mac | Fujifilm純正。カメラ内エンジン利用の高画質現像 | カメラ接続必須 | 動作環境に制限あり |
Olympus Workspace / OM Workspace | 無料 | Windows, Mac | Olympus純正のRAW現像ソフト | 手軽で無料 | 編集機能は限定的 |
Panasonic LUMIX Tether / Sync | 無料 | Windows, Mac | LUMIX純正。リモート撮影・画像転送対応 | 無料で連携良好 | RAW現像機能は限定的 |
Leica FOTOS / Image Shuttle | 無料 | Windows, Mac, iOS | Leica純正。リモート撮影・転送対応 | iPhone連携可能 | 純粋なRAW現像ソフトではない |
RAW現像ソフトの選び方ポイント
RAW現像ソフト選びは次のポイントを押さえましょう。
- 価格形態:無料、買い切り、月額サブスク
- 編集機能の充実度:色補正、レイヤー編集、AI自動補正など
- 操作の難易度:初心者向けかプロ向けか
- 対応OSやカメラとの親和性
- ワークフロー:テザー撮影対応やクラウド連携など
Adobe Lightroom Classic
✅ 最新の主な新機能(2025年4月リリース)
1. 風景を選択(AIマスキング)
AIが写真内の山、建物、水面などの風景要素を自動で検出し、それぞれにマスクを適用できます。これにより、特定の要素だけを簡単に補正・調整でき、風景写真の編集が効率化されます。
2. 生成AIによる削除(Generative Remove)
Adobe Fireflyを活用した新機能で、不要な物体をブラシでなぞるだけで自然に削除できます。複雑な背景でも高精度な処理が可能で、編集時間の短縮に貢献します。
3. テザー撮影の焦点ポイント選択
Sony、Canon、Nikonのカメラに対応し、テザー撮影時にライブビュー上で焦点ポイントを直接選択可能になりました。スタジオ撮影や商品撮影でのピント合わせがより直感的に行えます。
4. カタログのバックアップ管理機能
新しいバックアップパネルにより、カタログのバックアップの場所確認、サイズ表示、古いバックアップの削除などが簡単に行えます。データ管理がより効率的になりました。
✅Adobe Lightroom Classicのメリット
1. 非破壊編集ができる
- 元の画像ファイルを変更せずに編集可能。
- いつでも編集前の状態に戻せる。
- 複数のバリエーションを作るのも簡単(仮想コピーなど)。
2. 高度で精密なRAW現像機能
- Adobe Camera Rawベースの高品質な現像エンジン。
- ホワイトバランス、露出、トーンカーブ、HSL、明瞭度、かすみ除去などプロ仕様の調整が可能。
3. 強力なカタログ管理機能
- 写真をキーワード・コレクション・評価・カラーラベルなどで整理できる。
- 大量の写真を効率的に管理・検索可能(何万枚でもOK)。
4. バッチ編集が得意
- 複数の写真に一括で現像設定を適用できる。
- 結婚式・イベント・学校行事など大量の写真を短時間で処理できる。
5. レンズ補正・プロファイル補正が簡単
- カメラやレンズのプロファイルを自動適用して歪みや周辺光量を補正できる。
6. 印刷・書き出しが柔軟
- サイズ・画質・透かし・色空間などを細かく設定して書き出し可能。
- 写真プリント、Web用画像、コンタクトシートなど、様々な用途に対応。
7. Photoshopとの連携がシームレス
- 1クリックでPhotoshopに送ってレタッチ可能。
- 編集後は自動的にLightroomに戻ってくる。
8. 豊富なプリセットとワークフローの拡張性
- 無料/有料のプリセットが多数。
- 自分の編集スタイルをプリセット化して時短可能。
9. ショートカット・操作効率が良い
- キーボードショートカットや自動同期機能で、作業スピードを大幅にアップ可能。
❌Adobe Lightroom Classicのデメリット
1. 動作が重くなることがある
- 大量の写真を扱うと、特に起動やカタログの切り替え、ライブラリ表示が遅くなりがちです。
- 古いPCやスペックの低いマシンでは顕著です。
2. カタログ管理が煩雑
- 写真はすべて「カタログ」によって管理されるため、移動や整理をLightroom外で行うとリンク切れが発生します。
- 複数のカタログを扱うと管理が面倒になる場合もあります。
3. クラウドとの連携が弱い
- Lightroom(クラシック)とLightroom(クラウド版)は別物で、完全には統合されていません。
- モバイル端末との連携や自動同期機能はクラシックでは弱めです。
4. インターフェースが古く感じることも
- モダンなデザインや操作性を重視するユーザーにとっては、クラシック版のUIが少し古く感じられることがあります。
5. 学習コストが高い
- 初心者には機能が多すぎてとっつきにくく、基本操作を覚えるのに時間がかかります。
6. 書き出し設定が複雑
- 細かく設定できる反面、「JPEGで保存したいだけ」といった単純な操作でも設定項目が多く、初心者にはわかりづらいことがあります。
7. 動画編集には非対応
- 静止画には特化していますが、動画のトリミングや色調整などはほとんどできません。
補足:
- 「Lightroomクラシック」はローカル保存が基本で、「Lightroom(クラウド版)」とは用途や設計思想が異なります。
- 長年使っているプロカメラマンにはクラシックが好まれる傾向がありますが、これから始める方にはクラウド版の方が合っていることもあります。
💰 料金プラン(2025年5月時点)
Lightroom Classicは、Adobe Creative Cloudの「フォトプラン」に含まれています。日本国内での料金は以下の通りです:
- フォトプラン(20GBストレージ):月額1,078円(税込)
- フォトプラン(1TBストレージ):月額2,178円(税込)
いずれのプランにも、Lightroom Classic、Lightroom(クラウド版)、Photoshopが含まれています。買い切り版は提供されておらず、サブスクリプション形式のみとなります。
🌟 おすすめポイント
- 高度なRAW現像機能:細かな色調整やノイズ除去、レンズ補正など、プロフェッショナルな編集が可能です。
- AIによる編集効率の向上:生成AIや自動マスキング機能により、編集作業が迅速かつ直感的に行えます。
- 豊富なチュートリアルとサポート:公式の学習コンテンツやコミュニティが充実しており、初心者でも安心して始められます。
- 定期的なアップデート:新機能やカメラ・レンズのサポートが継続的に追加され、常に最新の編集環境を利用できます。
🧭 こんな方におすすめ
- 風景写真を美しく仕上げたい方:AIマスキングで特定の要素を簡単に強調できます。
- 不要な物体を自然に削除したい方:生成AIによる削除機能で、違和感のない編集が可能です。
- スタジオ撮影を効率化したい方:テザー撮影の焦点ポイント選択機能で、撮影フローがスムーズになります。
- 写真管理と編集を一括で行いたい方:カタログ機能により、大量の写真も効率的に整理・編集できます。
- 写真を大量に扱うプロ・セミプロのフォトグラファー
- 撮影後の現像・納品を効率よく行いたい人
Lightroom Classicは、写真編集の効率とクオリティを高めたい方に最適なソフトです。無料体験版も提供されているので、まずは試してみることをおすすめします。
Capture One 23
🆕 Capture One 16.6.0 の主な新機能
1. Retouch Faces(AIによる顔のレタッチ)
新たに追加された「Retouch Faces」ツールは、AIが自動で顔を検出し、以下のスライダーで自然な仕上がりのレタッチが可能です
- Impact:全体的な効果の強さを調整
- Blemishes:肌の欠点を軽減
- Dark Circles:目の下のクマを明るく
- Even Skin:肌のトーンを均一に
- Contouring:顔の輪郭を際立たせる
これらの調整は、画像内のすべての顔に一括で適用することも、個別に微調整することも可能です。ただし、個別の顔編集はスタイルやプリセットとして保存できません。また、顔のサイズは短辺で200ピクセル以上、1画像あたり最大32人まで対応しています。
2. 新しいセッションフォルダ階層とSession Builder
セッション管理が強化され、以下の改善が行われました:
- セッションフォルダの階層表示:「Capture」「Selects」「Output」「Trash」などのフォルダが「ショートカット」として表示され、階層構造が明確になりました。
- Session Builder:新しいセッション作成時に、複数のフォルダやサブフォルダを一括で作成できる機能が追加されました。Studioユーザーはトークンを使用して自動生成も可能です。
3. パフォーマンスの向上
以下のパフォーマンス改善が行われました:
- macOSでのビューアパフォーマンスの向上:画像の表示やスクロールがよりスムーズになりました。
- Capture One Liveのパフォーマンス改善:リアルタイムでの共同作業がより快適になりました。
- 特定のCanonカメラ向けのレンズプロファイルのデフォルト設定変更:より正確なレンズ補正が可能になりました。
- Studio向けの60日間のLiveセッション:長期間の共同作業が可能になりました。
✅Capture One のメリット
1. 圧倒的な画質・色再現
- RAW現像エンジンの評価が非常に高く、色の深み・立体感・肌色の美しさが際立つ。
- 特に富士フイルムやソニーのカメラとは公式提携があり、フィルムシミュレーションも対応。
2. 色編集が超強力
- カラーバランスホイールやカラーピッカーで、色相・彩度・明度を細かくコントロール可能。
- 肌色補正(スキントーンツール)も高精度で、ポートレートに最適。
3. テザー撮影(即時撮影表示)が強力
- スタジオ撮影で、カメラとPCをUSBで接続すると、撮影直後にPCに転送&表示。
- テザー撮影の安定性・スピードはLightroomより優秀とされる。
4. レイヤーを使った編集ができる
- Photoshopのように、レイヤーごとにマスクと調整を適用可能。
- 部分的な明るさ調整や色調補正などが非常に柔軟。
5. カスタマイズ性が高いUI
- 作業スペース(ツールの配置)を完全にカスタマイズ可能。
- 自分のワークフローに合わせて柔軟に調整できる。
6. プロファイル補正が充実
- レンズ・カメラプロファイルの自動補正機能も充実。
- 特に中判カメラや特殊な機材にも対応しやすい。
7. 書き出しプリセットが柔軟
- 書き出しレシピを複数設定し、一度の書き出しで複数形式(例:JPEG+TIFF)に対応可能。
8.ショートカット・操作効率が良い
- キーボードショートカットで、作業スピードを大幅にアップ可能。
❌Capture One のデメリット
1. 価格が高い(買い切り+サブスク)
- 買い切り価格:約4〜5万円前後(バージョン固定)
- サブスクリプション:約月2,000円前後
- Lightroomと比べるとコスパが悪く感じる人も多い。
- バージョンアップは有料(買い切り版ユーザーには特に不満点)。
2. 学習コストが高め
- インターフェースや操作体系が独特で、Lightroomからの移行者には慣れるまで時間がかかる。
- 特に日本語の解説・チュートリアルが少なめ(英語情報が中心)。
3. カタログ機能が弱い
- カタログ管理(写真整理)はLightroomほど強力ではない。
- 特に大量の写真(万単位)を扱うユーザーには不向き。
- セッションとカタログの概念が分かりにくい。
4. クラウド連携なし
- Adobeのようにクラウド保存やモバイルアプリとの同期ができない。
- スマホやタブレットで編集・確認するワークフローには不向き。
5. スマートアルバムやキーワード整理が弱い
- Lightroomのようなキーワード・星評価・属性での自動振り分けは弱い。
- メタデータ管理の効率が悪く、写真管理ツールとしては不利。
6. Photoshopとの連携が弱い
- 「編集」→Photoshopへのシームレスな連携は可能だが、Adobe製品ほど統合されていない。
7. アップデート方針に不満の声あり
- 「メジャーアップデートごとに有料」というスタイルにユーザーの不満が多い。
- 2023年以降、買い切りユーザーに不利なアップデート方針が発表され、離れる人も。
🧭 Capture One が向いていないかもしれない人
- 写真管理を中心にしたい人(=Lightroom Classicのほうが向いている)
- コスト重視でソフトを選びたい人
- クラウドやスマホアプリでの連携が必要な人
- 撮って出しが多く、細かいRAW現像までは求めない人
💰 価格とライセンス形態(2025年5月時点)
Capture Oneは、以下のライセンス形態で提供されています:
- サブスクリプションプラン:
- 月額プラン:$15.75(約2,400円)
- 年間プラン(前払い):$189(約28,800円)
- 永久ライセンス(買い切り):
- 通常版:約53,435円(公式価格)
- カメラバンドル版:約26,000円(特定のカメラブランド向け)
また、サブスクリプション契約者は、契約年数に応じて永久ライセンスを最大20%割引で購入できる「ロイヤルティプログラム」も提供されています。
🌟 Capture One 16.6.0 のおすすめポイント
- AIによる高度な顔レタッチ:自然な仕上がりで、ポートレート編集の効率が大幅に向上します。
- セッション管理の強化:複雑なフォルダ構造の作成が簡単になり、ワークフローの効率化に貢献します。
- パフォーマンスの向上:特にmacOSユーザーにとって、画像の表示や操作がよりスムーズになりました。
- 柔軟なライセンス形態:サブスクリプションと永久ライセンスの両方が提供されており、ユーザーのニーズに合わせて選択できます。
こんな方におすすめ
- ポートレートやファッション撮影を行う方:肌色の再現性や色調整機能が充実しており、人物写真の編集に最適です。
- スタジオ撮影を効率化したい方:テザー撮影機能が強力で、撮影から編集までのワークフローをスムーズに行えます。
- Lightroomからの乗り換えを検討している方:より高度な編集機能やカスタマイズ性を求める方に適しています。
- 特定のカメラブランドを使用している方:カメラバンドル版を利用することで、コストを抑えつつ高機能な編集が可能です。
- スタジオや商業撮影で即時確認・高度な色管理が必要な人
- RAW現像の画質や色にこだわる人(特に肌色や商品撮影)
- Photoshopほど複雑な加工は不要だが、Lightroom以上の部分調整がしたい人
Capture One 16.6.0は、ポートレート撮影やスタジオワークを行う写真家にとって、編集効率と品質を高める強力なツールとなっています。無料トライアルも提供されているので、まずは試してみることをおすすめします。詳細な情報やダウンロードは、公式ウェブサイトをご覧ください。
DxO PhotoLab 8.5
🆕 主な新機能と特徴(DxO PhotoLab 8.5)
1. DeepPRIME XD2s(AIノイズ除去の進化)
第2世代のAIベースノイズ除去技術「DeepPRIME XD2s」が搭載され、従来よりも高精度なデモザイク処理とノイズリダクションが可能になりました。これにより、低感度撮影に匹敵するクリアな画像が得られます。
2. 色相マスク機能の強化
新たに追加された色相マスク機能により、特定の色相範囲を選択して編集することが可能になりました。これにより、ブラシでは難しかった繊細な色調整が直感的に行えます。
3. 強化されたトーンカーブとトーンピッカー
トーンカーブツールがアップグレードされ、トーンピッカーを使用して画像の特定部分を直接選択し、トーンカーブ上のポイントと連動させることが可能になりました。これにより、より精密な明暗調整が行えます。
4. プレビュールーペの拡大
編集内容の反映を確認するプレビュールーペが拡大され、デモザイク処理やノイズ除去の効果を広い範囲で確認できるようになりました。
✅DxO PhotoLab のメリット
1. 最高クラスのノイズ除去性能(DeepPRIME / DeepPRIME XD)
- AIベースのノイズリダクション機能「DeepPRIME」と「DeepPRIME XD」は、高感度ISOでも圧倒的な描写力。
- 他社ソフトよりも、ディテール保持力と自然なノイズ除去がずば抜けている。
2. RAW現像の画質が極めて高い
- 独自のRAW現像エンジンにより、ディテールの再現、色の深み、階調表現が非常に自然。
- カメラ・レンズの個別プロファイルを使った最適化も強力。
3. レンズ補正が自動で高精度(DxO光学モジュール)
- レンズの歪み・周辺光量・色収差などをカメラとレンズの組み合わせごとに最適補正。
- 自動補正の精度が非常に高く、ワンクリックで完了。
4. 非破壊編集&バッチ処理対応
- 編集はすべて非破壊で、オリジナルファイルを変更しない。
- 一括適用・コピー&ペーストも可能で、ワークフローの効率も良好。
5. インターフェースがシンプルで直感的
- LightroomやCapture Oneよりも初学者にもやさしいUI。
- 必要な操作にすぐアクセスでき、過剰に複雑ではない。
6. Lightroomとの連携が可能(プラグイン機能)
- Lightroomで写真を選び、DxOでノイズ処理・現像を行ってから戻すというハイブリッド運用が可能。
- 「PureRAW」も同様の連携向けに設計されている。
7. カメラごとに最適化された画作り
- 対応カメラ・レンズごとの最適設定(プロファイル)が用意されており、「機材ごとのクセを知らなくても良い画」が出せる。
❌ DxO PhotoLab のデメリット
1. 対応カメラ・レンズが限定的
- DxO光学モジュール(補正プロファイル)は、対応機材しか使えない。
- 新機種やマイナーなレンズが未対応だと性能を最大限発揮できない。
- 対応表は都度確認が必要 → DxO対応機材リスト
2. レイヤーや高度なマスク機能がやや弱い
- Capture Oneのような編集レイヤー機能は限定的。
- 複雑な合成や部分調整(高度なマスキングやブレンド)は不得意。
- Lightroomの「AIマスク」よりはシンプルな範囲にとどまる。
3. 写真管理機能(カタログ)が弱い
- カタログ機能が簡素で、Lightroomのようなキーワード・スマートコレクション・フィルタ管理がない。
- 写真を「編集」するには最適だが、「管理」には不向き。
4. クラウドやモバイルとの連携が一切ない
- 完全にローカル前提のスタンドアロンソフト。
- スマホやタブレットで編集・同期・閲覧したい人には不向き。
5. 学習リソースが少なめ(特に日本語)
- 英語のチュートリアルや解説は豊富だが、日本語対応コンテンツは少ない。
- 日本国内ユーザーコミュニティも狭いため、情報が見つかりにくい。
6. 動作が重くなる場合がある(DeepPRIME系)
- 「DeepPRIME」や「DeepPRIME XD」を使うと、GPU性能が低いマシンでは書き出しが非常に遅くなる。
- ノイズ除去の品質は最高だが、その分ハードウェアに依存する。
7. 価格が高め(年間プランなし)
- DxO PhotoLab Elite エディションは約3〜4万円(買い切り)。
- アップグレードは有料で、定期的に課金が必要。
- サブスクリプション(Adobeのような月額)プランはなし。
🧭 DxO PhotoLab が向かないかもしれない人
- 写真を「管理」したい人(=Lightroom向き)
- 写真をクラウドやスマホでも扱いたい人
- 合成や高度な部分補正を多用したい人(=PhotoshopやCapture Oneが適)
- PCスペックが低い人(特にGPU性能)
💰 価格とライセンス形態(2025年5月時点)
DxO PhotoLab 8は、買い切り型の永久ライセンスで提供されています。
- 新規購入:27,900円(税込)
- アップグレード価格:13,500円(税込)
また、ブラックフライデーなどのセール期間中には、最大6,000円の割引が適用されることもあります。
🌟 おすすめポイント
- 高精度なノイズ除去とデモザイク処理:DeepPRIME XD2sにより、低感度撮影に匹敵するクリアな画像が得られます。
- 直感的な色相マスク機能:特定の色相範囲を簡単に選択・編集でき、繊細な色調整が可能です。
- 買い切り型ライセンス:サブスクリプション不要で、長期的にコストを抑えて利用できます。
- 高精度なレンズ補正:DxO独自の光学補正プロファイルにより、レンズの歪みや収差を自動で補正します。
- マルチプラットフォーム対応:WindowsとMacの両方で使用可能で、最大3台のコンピュータにインストールできます。
🧭 こんな方におすすめ
- 高品質なRAW現像を求める方:ノイズ除去や色調整にこだわりたい方に最適です。
- サブスクリプションに抵抗がある方:買い切り型ライセンスで、長期的にコストを抑えたい方におすすめです。
- レンズ補正を重視する方:DxO独自の光学補正プロファイルにより、レンズの歪みや収差を自動で補正します。
- 直感的な操作を好む方:色相マスクやトーンピッカーなど、直感的な編集ツールが充実しています。
- 高感度撮影(夜景、イベント、天体写真など)を多用する人
- 画質重視でRAW現像したい人(ノイズ、色再現、解像感にこだわる人)
- 編集より「高画質なベース現像」が目的の人
- Lightroomのノイズ除去に不満を感じている人
💡 補足:DxO PhotoLab vs PureRAW の違い
- PhotoLab:編集機能を含む総合RAW現像ソフト(明るさ、色、トリミングなども可能)
- PureRAW:DxOのノイズ除去とレンズ補正だけに特化した前処理ツール(他のソフトと併用前提)
DxO PhotoLab 8.5は、AI技術を活用した高精度なRAW現像ソフトウェアで、特にノイズ除去や色調整に優れています。買い切り型ライセンスで長期的にコストを抑えたい方や、高品質な画像編集を求める方におすすめです。公式サイトでは30日間の無料トライアルも提供されているので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
Adobe Camera Raw(ACR)17.3.1
🆕 Adobe Camera Raw 17.3.1 の主な新機能
1. 風景マスク機能の追加
AIを活用した「風景マスク」機能により、写真内の風景要素(山、水、草木、建築物など)を自動的に検出し、各要素に個別のマスクを作成できます。これにより、特定の要素だけを選択して編集することが可能になり、風景写真の編集が効率化されます。
2. 不要な人物の一括削除
AIを活用した「人物削除」機能では、写真内の不要な人物を自動的に検出し、複数の写真に対して一括で削除処理を行うことができます。これにより、観光地などでの撮影時に写り込んだ不要な人物を簡単に除去できます。
3. 反射の除去機能
「反射の除去」機能が追加され、窓ガラスなどに映り込んだ不要な反射をAIが自動的に検出し、自然に取り除くことが可能になりました。これにより、ガラス越しに撮影した写真の品質が向上します。
4. スーパー解像度機能
「スーパー解像度」機能では、画像の解像度を2倍に拡大しつつ、ディテールを保持したまま高品質な画像を生成できます。これにより、低解像度の画像を高解像度に変換する際の画質劣化を最小限に抑えることができます。
✅ Adobe Camera Raw(ACR)のメリット
1. Photoshopと完全連携
- Photoshopを使う人にとって最も自然なRAW現像ワークフロー。
- RAWファイルを直接Photoshopで開くと自動的にACRが起動。
- 編集後「スマートオブジェクト」として渡せば、後から非破壊で再調整可能。
2. Lightroomと同じRAW現像エンジン(結果が一致)
- Lightroom Classicと同じAdobe Camera Rawエンジンを使用。
- 両者で現像結果は基本的に完全に一致(プリセットやマスクも共有可能)。
3. 部分補正ツールが豊富&強力
- **マスク機能(AI選択、空・人物・背景の自動認識)**がLightroomと同じく強力。
- グラデーションマスク・円形フィルター・ブラシ補正などで、細かく編集可能。
4. レイヤーと連携した高度な編集が可能(Photoshop経由)
- 基本補正はACR、複雑な合成や加工はPhotoshopで続けられる。
- Photoshopとの非破壊連携が柔軟(スマートオブジェクト活用)。
5. 起動が軽快・動作が速い
- Lightroomのようなカタログ読み込みが不要なため、1枚ずつサクッと開いて処理する用途に向く。
- プリセットを使っても動作が軽快。
6. Bridgeと連携で写真管理もOK
- Adobe Bridgeと組み合わせれば、シンプルなファイルベース管理が可能。
- Lightroomのようなカタログが不要な人に向いている。
7. 料金はPhotoshop/Lightroom込みで使える(追加料金なし)
- ACR自体は単体で販売されていないが、PhotoshopやLightroomを契約していれば自動的に付属。
- 特にPhotoshopメインの人は追加コストゼロでRAW現像が可能。
❌ Adobe Camera Raw(ACR)のデメリット
1. カタログ機能がない
- 写真の整理・管理(メタデータ・検索・フィルタ)機能がない。
- ファイルは「Bridge」などで自分でフォルダ単位に管理する必要がある。
- Lightroomのようなキーワード検索・スマートコレクションなどが使えない。
2. 一括現像・大量処理に不向き
- サムネイルやフィルムストリップ表示はあるが、複数枚の一括処理や並べて比較編集がやりづらい。
- 大量の写真を整理・選別・タグ付け・書き出しするには向いていない。
3. UIがやや分かりにくい・クセがある
- Lightroomに比べて、インターフェースが直感的でないと感じる人が多い。
- モジュールの切り替えやワークフローの流れが明確でないため、初心者にはややハードルが高い。
4. Photoshop依存が大きい
- RAW現像した後、JPEGやTIFF書き出しをACR単体で完結しにくい(基本的にPhotoshopに送って書き出す)。
- ACR単体での完結はできなくはないが、Photoshopなしでは中途半端。
5. クラウド・モバイル同期ができない
- Lightroomのようにスマホ・タブレットとの連携やクラウド保存機能は非対応。
- モバイルで編集・閲覧したい場合はLightroomを使う必要がある。
6. プリセットやマスクの管理がしづらい
- Lightroomに比べて、プリセットの整理や適用がやや使いづらい。
- マスクも同様に、多くのマスクを作ると管理が煩雑になりやすい。
🧭 Adobe Camera Raw が向かないかもしれない人
- 写真を大量に撮って一括処理・整理・管理したい人(→ Lightroomが向く)
- モバイルやクラウドでの連携を使いたい人(→ Lightroom or Capture One)
- RAW現像を単独で完結させたい人(→ DxOやLightroomが向く)
- 編集初心者で、直感的な操作を求める人
💰 利用料金とライセンス形態
Adobe Camera Rawは、Adobe PhotoshopまたはAdobe Lightroom Classicに付属するプラグインとして提供されています。そのため、ACR単体での購入はできません。利用するには、以下のいずれかのプランに加入する必要があります:
- フォトプラン(20GB):月額1,078円(税込)
- Photoshop、Lightroom、Lightroom Classic、Adobe Camera Rawが含まれます。
- フォトプラン(1TB):月額2,178円(税込)
- ストレージ容量が1TBに増加し、大量の写真を保存・管理できます。
これらのプランには、Adobe Camera Rawの最新バージョンが含まれており、常に最新の機能を利用できます。
🌟 Adobe Camera Raw のおすすめポイント
- 高精度なRAW現像:PhotoshopやLightroomと連携し、非破壊編集で高品質なRAW現像が可能です。
- AIを活用した編集機能:風景マスクや人物削除、反射除去など、AI技術を活用した高度な編集機能が搭載されています。
- スーパー解像度による高品質な拡大:画像の解像度を2倍に拡大しつつ、ディテールを保持した高品質な画像を生成できます。
- 最新のカメラとレンズのサポート:新しいカメラやレンズのプロファイルが随時追加され、最新機種にも対応しています。
🎯 Adobe Camera Raw はこんな人におすすめ
- Photoshopで本格編集をする前に、RAWをしっかり整えたい人
- Lightroomのようなカタログ管理が不要で、シンプルに開いて現像したい人
- 写真の一括処理ではなく、1枚1枚しっかり仕上げたい人
- Photoshop + Bridge という構成で作業しているフォトグラファー
Adobe Camera Rawは、PhotoshopやLightroomと連携し、高度なRAW現像や画像編集を可能にする強力なプラグインです。AI技術を活用した新機能により、編集作業の効率と品質が向上しています。写真編集をより高度に、効率的に行いたい方におすすめです。
SILKYPIX Developer Studio Pro12
🆕 主な新機能と特徴
1. 新しい操作画面と「クイック」モードの搭載
操作画面が刷新され、ボタン配置がジャンルごとに整理されました。また、使用頻度の高い基本調整機能を一覧で表示する「クイック」モードが追加され、初めて写真編集を行う方でも直感的に操作できます。
2. 「ソフト」効果の追加
トーン調整に「ソフト」効果が追加され、光源やハイライト部分にぼかし効果を加えることで、柔らかい印象の写真に仕上げることができます。
3. 「かすみ除去」機能の改良
従来の「かすみ除去」機能が改良され、画像全体が暗くなる副作用を抑えつつ、かすみの強い部分に効果を適用できるようになりました。
4. ピクセルシフト撮影RAW合成の対応
カメラで撮影した「ピクセルシフト撮影RAWデータ」の合成が可能になり、メーカー専用ソフトを使用せずにSILKYPIXだけで高解像度かつリアルカラーの画像を生成できます。
5. HEIF形式の画像ファイルに対応
iPhoneなどで採用されているHEIF形式(拡張子:.heic)の8bit画像ファイルの調整が可能になりました(Windowsに拡張機能のインストールが必要)。
✅ SILKYPIX Developer Studio Pro のメリット
1. 色再現が非常に自然で正確
- 日本人の肌色や風景などに合った自然で落ち着いた色表現が得意。
- 特に「肌の色が美しく見える」点は、ポートレートや記念写真の現像に最適。
- 独自の「ナチュラル」色調が、多くのソフトとは一線を画す。
2. 高画質な現像エンジン(日本メーカー製)
- ノイズ処理やシャープネスも独自アルゴリズムで、過剰補正せず自然に仕上がる。
- ハイライト・シャドウの階調も粘りがあり、白飛び・黒潰れに強い。
3. 超高精度な露出補正・ホワイトバランス調整
- 他ソフトよりも微調整が効きやすく、細かな露出バランス調整がしやすい。
- 「明るくしたけど色が転ぶ」といったことが起きにくい。
4. UIや操作性が日本語環境に最適化
- マニュアル・UIすべてが日本語で親切丁寧。
- カメラメーカーにOEM提供しているため、日本の写真文化や機材に最適化されている。
5. 詳細な補正項目が豊富
- 明瞭度・ダイナミックレンジ・トーンカーブ・カラーコントロールなど、細かい調整項目が非常に多い。
- 自分好みの画を「緻密に詰めて作りたい人」には最適。
6. カメラごとの画像調整プロファイル(テイスト)搭載
- キヤノン・ニコンなど、**カメラメーカーごとの「忠実再現テイスト」**が使える。
- JPEG撮って出しの色味をRAWでも再現しやすい。
7. ライセンスは買い切り型
- サブスクリプションではなく、一度購入すればずっと使える(※メジャーアップデート時は有償)。
❌ SILKYPIX Developer Studio Pro のデメリット
1. UIが古くさく直感的でない
- ウィンドウレイアウトやアイコンなど、操作感が古く感じる人が多い。
- モダンなUI(例:Lightroom、Capture One)に慣れていると、違和感やストレスを感じることがある。
2. 動作が重い・処理速度が遅い
- 書き出しやズーム、補正の反映などが他ソフトよりワンテンポ遅い。
- 特に高画素RAW(4000万画素以上)や連続処理では、もっさりした挙動が目立つ。
3. 一括処理や大量の写真整理に弱い
- フォルダ単位で扱えるが、カタログ管理機能がない(Lightroomのようなメタデータ検索・コレクションなし)。
- 一括現像や選別のスピードが要求されるワークフローには不向き。
4. プリセットや編集履歴の管理が不便
- 編集ステップの「履歴表示」や「バージョン管理」がなく、調整の前後比較や戻しがしにくい。
- プリセットの保存や適用も、他ソフトより直感性に欠ける。
5. クラウドやモバイルとの連携がない
- 完全ローカル型ソフトで、スマホやクラウドと同期する機能は非対応。
- 外出先での閲覧・編集・確認などはできない。
6. 価格がやや高め
- Pro版は約2万円以上の買い切り。
- 機能のわりに割高と感じる人もいる(特にUIや速度面で不満がある場合)。
7. 海外ユーザーが少なく、チュートリアルや情報が限られる
- 日本語の情報は豊富だが、世界的にはあまり使われていないため、英語圏の情報・レビューが少ない。
- 海外製ソフトのようなプラグインや拡張性は乏しい。
🧭 SILKYPIX が向かないかもしれない人
- 直感的・スピーディな作業を重視する人(→ Lightroom や Capture One)
- クラウド・スマホと連携したい人
- 大量の写真を高速に処理・管理したい人
- UIやデザインのモダンさを求める人
- 海外のワークフローや講座を活用したい人
💰 価格とライセンス形態
- 新規購入:25,300円(税込)
- アップグレード価格:
- SILKYPIX Developer Studio Pro9、Pro10、Pro11のライセンスをお持ちの方:11,000円(税込)
- SILKYPIX Developer Studio 9、10、11のライセンスをお持ちの方:15,000円(税込)
- 優待価格:カメラやレンズに同梱されているSILKYPIXシリーズ(バンドル版)をお持ちの方:20,900円(税込)
1ライセンスで3台のWindows PCにインストール可能です。
🌟 おすすめポイント
- 直感的な操作性:新しい操作画面と「クイック」モードにより、初心者でも簡単に高品質なRAW現像が可能です。
- 多彩な調整機能:露出、ホワイトバランス、トーン、彩度などの基本調整に加え、部分補正やファインカラーコントローラなど、細かな調整が可能です。
- 高画質なJPEG/TIFF編集:独自の「SILKYPIX RAW Bridge」により、JPEGやTIFF画像も16bitに拡張して高画質な編集が可能です。
- 豊富なプリセット:67種類のメーカーテイストが搭載されており、風景やポートレートなど、目的に応じた調整が簡単に行えます。
- 買い切り型ライセンス:サブスクリプション不要で、長期的にコストを抑えて利用できます。
🧭 こんな方におすすめ
- RAW現像初心者:直感的な操作画面と豊富なプリセットにより、初めてのRAW現像でも安心して始められます。
- 高品質な画像編集を求める方:細かな調整機能やピクセルシフト合成機能により、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
- サブスクリプションに抵抗がある方:買い切り型ライセンスで、長期的にコストを抑えて利用できます。
- ナチュラルな色味を重視する人
- 日本語環境での使いやすさを求める人
- ポートレートや風景の自然な階調を大切にしたい人
- 高機能すぎる海外製ソフトが使いにくいと感じる人
SILKYPIX Developer Studio Pro12は、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応した高品質なRAW現像ソフトです。30日間の無料体験版も提供されているので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
ON1 Photo RAW 2025
🆕 主な新機能(ON1 Photo RAW 2025)
1. 生成AIクロップ
AIが写真の構図を分析し、自然な形で背景や空間を拡張します。風景写真やポートレート写真、建築写真などで、構図のバランスを整えるのに役立ちます。
2. Generative Erase(生成消去)
不要なオブジェクトを自然に削除し、背景を自動で補完します。複雑な背景でも違和感のない仕上がりが期待できます。
3. Depth Masks(深度マスク)
写真の奥行きを解析し、前景・中景・背景ごとにマスクを自動生成。被写体ごとの精密な補正が可能です。
4. Match Color
他の写真の色調を参照し、現在の写真に適用することで、シリーズ全体の色調を統一できます。
✅ ON1 Photo RAW のメリット
1. オールインワン型:現像・管理・編集が一体化
- RAW現像、写真管理(カタログ)、レイヤー編集、ポートレート補正、合成、エフェクト追加などが全部一つのソフトで完結。
- LightroomとPhotoshopを1本にまとめたような設計。
2. 買い切りで使える(サブスク不要)
- サブスクリプション不要で購入でき、一度買えばずっと使える。
- 定期的に新バージョンが出るが、アップグレードは任意。
3. AI自動補正・被写体認識が高性能
- AIによる「自動補正」「被写体分離」「空の自動マスキング」など、自動化された編集機能が豊富。
- 特に「Sky Swap(空の入れ替え)」や「ポートレートAI」は強力。
4. レイヤー編集・マスクがPhotoshop並みに強い
- レイヤー機能搭載で、画像の合成やローカル調整が細かく可能。
- ブラシ、グラデーション、選択範囲なども多機能。
5. プリセットやエフェクトが豊富で楽しい
- フィルム風、レトロ調、HDR、ふんわり系など、多数のスタイルをワンクリックで適用可能。
- 写真に雰囲気を加えるエフェクトが多彩。
6. Lightroomカタログの読み込みが可能
- 既存のLightroomユーザーでも、カタログ・編集履歴をON1に移行できる。
- 他ソフトからの乗り換えが比較的スムーズ。
7. Windows / macOS 両対応 & モバイル版あり
- デスクトップ版に加え、ON1 Photo RAW for Mobile(スマホ編集アプリ)も用意。
- クラウド同期(ON1 Cloud Sync)を利用すれば、PCとスマホ間で編集を連携できる。
8. サポートが丁寧でチュートリアルが充実
- ON1公式が提供する動画・ガイドが豊富(英語中心だが分かりやすい)。
- コミュニティフォーラムも活発。
❌ ON1 Photo RAW のデメリット
1. 動作が重く、パフォーマンスにばらつきがある
- ソフトが非常に多機能なぶん重たい。
- PCスペックが低いと「起動・書き出し・マスク処理」で明確に遅さを感じる。
- 特にWindows版で安定性に課題があるとの声も。
2. 日本語対応が不完全(UI・サポート)
- メニューやUIは部分的に日本語化されているが不自然な訳も多い。
- 公式サポートやチュートリアルは基本英語なので、日本語しか使えないユーザーにはやや不便。
3. LightroomやCapture Oneに比べて画質処理が劣る場合がある
- 細部のディテール再現、ノイズ処理、色の階調などで、DxOやCapture Oneほどの高画質とは言いにくい。
- 特に高ISOや逆光でのRAW現像では他ソフトの方が「粘り」があるとされる。
4. UIがごちゃついていて分かりにくいことがある
- たくさんの機能が詰め込まれているため、初心者には操作画面が複雑に見える。
- モジュール(Edit / Browse / Effects / Resizeなど)の切り替えも煩雑に感じる人がいる。
5. 一部の機能が別料金(またはCloud Syncが有料)
- クラウド連携(ON1 Cloud Sync)は月額課金が必要。
- モバイル編集との同期には有料クラウド契約が必須で、買い切りだけでは使い切れない部分も。
6. アップデートの頻度が高く、毎年買い直しになることも
- 買い切りとはいえ、新バージョン(例:Photo RAW 2024 → 2025)は毎年リリースされる。
- アップグレードは任意だが、最新機能を追いたい場合は実質サブスク的な出費になる。
7. プリセットや効果が強めで「やりすぎ」になることがある
- フィルターやスタイルが豊富な反面、使いすぎると不自然・派手になりやすい。
- 自然な現像を好む人には不向きなプリセットも多い。
🧭 ON1 Photo RAW が向かないかもしれない人
- スペックが控えめなPCでサクサク編集したい人
- 完全な日本語環境・サポートを求める人
- 自然な画質再現や高精細なノイズ処理を重視する人
- シンプルなRAW現像のみを求める人(ON1は多機能すぎる場合も)
💰 価格とライセンス形態(2024年9月時点)
- ON1 Photo RAW 2025(買い切り版):約13,174円
- ON1 Photo RAW MAX 2025(買い切り版):約24,702円
- プラグインとして他のソフトウェア(Lightroom、Photoshop、Capture One、Affinity Photoなど)と連携可能
- 3台のPCで使用可能
- 200GBのクラウドストレージ付き
- ON1 Everything Plus(サブスクリプション):約24,702円/年
- すべてのON1製品とアップデートにアクセス可能
※価格は為替レートやキャンペーンにより変動する可能性があります。
🌟 おすすめポイント
- AIによる高度な編集機能:生成AIクロップやGenerative Eraseなど、AI技術を活用した編集機能で、複雑な編集作業も簡単に行えます。
- オールインワンの機能:RAW現像、レイヤー編集、エフェクト追加、ノイズ除去、リサイズなど、写真編集に必要な機能が一つのソフトに統合されています。
- 柔軟なライセンス形態:買い切り版とサブスクリプション版の両方が用意されており、ユーザーのニーズに合わせて選択できます。
- 他ソフトとの連携:ON1 Photo RAW MAXは、LightroomやPhotoshopなど他のソフトウェアとプラグインとして連携可能です。
- 無料体験版の提供:30日間の無料体験版が提供されており、購入前に全機能を試すことができます。
🧭 こんな方におすすめ
- AI技術を活用した高度な編集を求める方:生成AIクロップやGenerative Eraseなど、最新のAI機能を活用した編集を行いたい方に最適です。
- オールインワンの写真編集ソフトを探している方:RAW現像からエフェクト追加、ノイズ除去まで、一つのソフトで完結させたい方におすすめです。Lightroom + Photoshop の代わりに1本で完結したい人
- 他のソフトウェアと連携して作業したい方:ON1 Photo RAW MAXは、LightroomやPhotoshopなど他のソフトと連携可能なため、既存のワークフローに組み込みやすいです。
- 買い切り型のソフトを希望する方:サブスクリプションではなく、一度の購入で長期間使用したい方に適しています。
- 合成・ポートレート補正なども取り入れたい人
- Lightroomユーザーからの乗り換えを検討している人
ON1 Photo RAW 2025は、AI技術を活用した高度な編集機能と柔軟なライセンス形態を備えた、写真編集の新たな選択肢となるソフトウェアです。まずは無料体験版で、その機能を実際に試してみてはいかがでしょうか。
RawTherapee 5.11
🆕 主な新機能と特徴(v5.11)
1. 広範なRAWフォーマット対応
最新バージョンでは、FUJIFILM GFX 100 IIやNikon Z 8などの新しいカメラのRAWファイルに対応しています。また、Sonyのロスレス圧縮RAWや12ビットのPanasonic RAWファイル、JPEG XL形式の読み込みにも対応しています。
2. 高精度なローカル補正(RT-スポット)
RT-スポット機能を使用することで、特定の領域に対して色や明るさの調整が可能です。これは、Nikon Capture NX2のU-Point技術に似たアプローチで、複雑なマスク作成を必要とせず、直感的に操作できます。
3. 高度な色管理とトーン調整
色空間やホワイトポイント、プライマリカラーのカスタマイズが可能で、撮影条件に合わせた色再現が行えます。また、ハイライト圧縮やブラックポイント調整など、詳細なトーンコントロールも備えています。
4. インターフェースのカスタマイズ性
シングルエディターモードとマルチエディターモードを切り替えることで、複数の写真を同時に比較・編集できます。また、よく使うツールを「お気に入り」に登録し、作業効率を向上させることができます。
5. 高解像度ディスプレイ対応とパフォーマンス向上
HiDPIディスプレイへの対応やズーム機能の改善、カラープロファイルの強化など、ユーザーエクスペリエンスの向上が図られています。
✅ RawTherapee のメリット
1. 完全無料・オープンソース
- ソフトもアップデートもすべて無料。
- 商用利用もOK。使用期限や機能制限なし。
- 学校・業務用途でも安心して導入可能。
2. 非常に高画質なRAW現像エンジン
- ノイズ処理・シャープネス・階調再現などの品質が非常に高い。
- 特に細部描写や色再現の忠実さは、LightroomやSILKYPIXと同等以上という評価も。
- 独自の「AMaZE デモザイク処理」は特に高精細。
3. 補正機能が豊富でプロ向け
- トーンカーブ、カラーマネジメント、ハイライト復元、ノイズ低減、ローカルコントラスト、レンズ補正など非常に細かく調整可能。
- マスクやレイヤーはないが、それ以外のパラメトリック補正は非常に強力。
4. 非破壊編集(元画像を壊さない)に完全対応
- 編集内容は.sidecarファイル(PP3形式)に保存され、RAWファイルは常に安全。
- 現像設定の保存・コピー・再利用も自由自在。
5. クロスプラットフォーム対応
- Windows、macOS、Linuxで動作可能。
- 多くのプラットフォームで同じワークフローを維持できる。
6. 色空間・ガンマ・カメラプロファイルの設定が細かく制御できる
- カラーマネジメントに強く、ICCプロファイルやDCPプロファイルを細かく制御可能。
- 印刷や商業写真用途にも耐えられる色精度。
7. 多言語対応&コミュニティも活発
- UIは日本語対応済み(一部表記はやや直訳気味だが実用レベル)。
- フォーラムやGitHub、公式Wikiなども充実。
❌ RawTherapee のデメリット
1. UIが分かりにくく、初心者にはとっつきにくい
- インターフェースが技術者寄りで複雑。
- 初めて使う人にとっては、「どこから手をつけていいかわからない」ことが多い。
- 各機能の名称も専門用語が多く、直感的でない。
2. 動作が重め(特に低スペックPCでは遅い)
- ノイズ処理やシャープネスなど、処理の質は高いが反映が遅い。
- GPU支援がないため、最新のPC以外ではもっさり感が出やすい。
3. 一括処理や写真管理が弱い
- カタログ管理機能(Lightroomのような写真整理・メタデータ検索など)がない。
- フォルダ単位での操作はできるが、タグ管理やフィルタは非常に限定的。
4. レイヤーやマスク機能がない
- ローカル補正(部分的な明るさ・色調整など)はかなり制限がある。
- 複数の領域を独立して調整したい人には不向き。
5. JPEGやTIFFのレタッチには不向き
- 主にRAW専用の現像ソフトであり、JPEGのレタッチには弱い。
- Photoshop的な「画像編集」は苦手。スポット修正や合成などは不可。
6. AI自動補正やスマホとの連携がない
- 最近主流のAIによる自動調整(ホワイトバランス、空の置き換えなど)は非搭載。
- クラウド連携やモバイルアプリも一切なし。
7. 情報・サポートが少なめ(特に日本語)
- 公式マニュアルやコミュニティはあるが、英語が中心。
- 日本語のチュートリアルや書籍は非常に限られる。
🧭 RawTherapee が合わないかもしれない人
- RAW現像初心者で、すぐに感覚的に編集したい人
- スピード重視で大量の画像を一括処理したい人
- レイヤーやローカル補正を多用するポートレート・商業写真用途の人
- スマホやクラウドと連携したワークフローを求める人
💰 価格とライセンス
- 価格:完全無料(オープンソース、GPLv3ライセンス)
- 対応OS:Windows、macOS、Linux
- 言語対応:日本語を含む25言語以上
🌟 おすすめポイント
- コストパフォーマンス:Adobe LightroomやPhotoshopのような有料ソフトと比較しても遜色ない機能を、無料で利用できます。
- 豊富なRAWフォーマット対応:一般的なカメラだけでなく、ニッチな機種のRAWファイルにも対応しており、幅広いユーザーに適しています。
- 非破壊編集:元の画像を変更せずに編集が可能で、安心して作業を進められます。
- 高度な調整機能:露出、ホワイトバランス、ノイズ除去、シャープネスなど、細かな調整が可能です。
- 他ソフトとの連携:GIMPなどの他のオープンソースソフトと組み合わせて、より高度な編集が行えます。
🧭 こんな方におすすめ
- Adobe系のサブスクや重たいソフトを避けたい人
- 自作PCや古いPCで軽快に動作するソフトを探している人
- RAW現像を始めたい初心者:無料で高機能なツールを試してみたい方。
- コストを抑えたい写真愛好家:サブスクリプション費用をかけずに、本格的な編集を行いたい方。
- Linuxユーザー:他の主要なRAW現像ソフトが対応していないLinux環境での編集を希望する方。
- 細部までこだわるプロフェッショナル:高度な調整機能を活用して、細部まで追求したい方。
RawTherapeeは、無料でありながら高機能なRAW現像ソフトとして、多くのユーザーに支持されています。公式サイトから最新版をダウンロードして、ぜひお試しください。
Darktable 5.0.1
🆕 主な新機能と特徴(v5.0.1)
1. 500以上のカメラ向けスタイルプリセット
500以上のカメラモデルに対応したスタイルプリセットが追加され、RAW画像をカメラ内JPEGに近い色調で再現できます。これにより、編集の出発点として利用しやすくなりました。
2. Luaスクリプトによる自動適用
Luaスクリプトを使用して、インポート時にカメラに応じたスタイルを自動で適用する機能が追加されました。これにより、ワークフローの効率化が図れます。
3. EXIFデータの拡張
EXIFデータに、ホワイトバランス、フラッシュ、露出プログラム、測光モードなどの新しいフィールドが追加され、より詳細な情報を確認できるようになりました。
4. パフォーマンスの向上
選択した画像の履歴を破棄する際のパフォーマンスが改善され、作業効率が向上しました。
✅ Darktable のメリット
1. 完全無料・オープンソース
- すべての機能が完全に無料で制限なし。
- 商用利用も可能。永続的に使える。
- 定期的にアップデートがあり、継続開発されている。
2. Lightroomに近い使い勝手
- 写真のインポート、カタログ管理、モジュールによる非破壊編集という構成で、Lightroomユーザーにとっては非常に馴染みやすい。
- フィルムロール単位の整理やタグ管理も充実しており、大規模な写真ライブラリ管理にも対応。
3. 強力なRAW現像エンジン
- デモザイク、カラープロファイル、シャープネス、ノイズ低減、トーンカーブなど、プロ仕様の編集モジュールを多数搭載。
- 精度が高く、特に色補正・トーンマッピングは細かく制御可能。
4. ローカル補正やマスク機能が豊富
- パラメトリックマスク、描画マスク、グラデーション、ブラシなどが使える。
- 一部の操作はPhotoshop的でもあり、細かく領域を選択して補正できる。
- レイヤーのようにモジュールの適用順序を操作可能(非破壊)。
5. カラーグレーディングが本格的
- RGBカーブ、色域制限、ゾーンシステム、カラーキャリブレーションなど、色に関する調整機能が非常に豊富。
- ハイダイナミックレンジ処理(HDR)にも対応。
6. クロスプラットフォーム対応(Windows / macOS / Linux)
- Linuxに正式対応している数少ないRAW現像ソフト。
- 複数環境でワークフローを統一できる。
7. カスタマイズ性が非常に高い
- インターフェース、ショートカット、プリセットなどが細かく設定可能。
- 作業効率を自分好みに最適化できる。
8. コミュニティと開発が活発
- 海外中心だが公式フォーラム・マニュアル・YouTubeチュートリアルが豊富。
- フォーラムではプロの写真家も活発に情報交換している。
❌ Darktable のデメリット
1. 初心者には非常に難しい
- UIが直感的でなく、専門的な用語が多い。
- Lightroomに慣れている人でも、「操作の流れや考え方が違う」と戸惑いやすい。
- 例えば「フィルムロール」「モジュールの有効化」など、慣れるまでに時間がかかる。
2. 動作が重め、特に低スペックPCでは遅い
- GPU支援はあるものの、全体的に処理が重い傾向。
- 大量のRAW画像を一度に扱うとインポートやエクスポートが遅い。
- マスクや複雑な補正を使うと、プレビューに時間がかかることも。
3. ソフトのUIが複雑でわかりづらい
- モジュールが多すぎて、どれを使えば良いかわからない。
- 同じ目的のモジュールが複数存在(例:露出補正が複数種類)し、選択に迷いやすい。
- インターフェースを自分好みにカスタマイズできる反面、初期状態ではとても雑然として見える。
4. 日本語情報が少ない
- ソフト自体は日本語対応だが、翻訳の質がやや不安定。
- 公式マニュアルやチュートリアル動画は英語中心で、日本語の体系的な解説はまだ少ない。
- 初心者向けの日本語ガイドや書籍がないため、学習が独学中心になる。
5. エクスポート設定が複雑・扱いづらい
- 書き出しの設定が多く、JPEGやTIFFの保存も細かい知識が必要。
- 色空間、ガンマ、ICCプロファイルなど、設定をミスると意図しない結果になることも。
6. 一部カメラ・レンズの対応が遅い場合がある
- 新しいカメラやレンズのプロファイル追加が、LightroomやCapture Oneと比べてやや遅れる傾向。
- 特に独自RAW形式(富士フィルムのX-Transなど)は、結果に差が出ることがある。
7. AI自動補正・クラウド連携がない
- Lightroomのような「ワンクリックで整う」ようなAI補正機能は基本的にない。
- モバイル版やクラウド同期などのエコシステムは皆無。
🧭 Darktable が向いていない可能性がある人
- RAW現像初心者や、簡単に綺麗に仕上げたい人
- スピード重視でサクサク現像したい人
- スマホやクラウドと連携したワークフローを求める人
- 日本語での学習資料が豊富なソフトを望む人
🔄 Lightroomなどとの違いがわかりにくい?
Darktableは「無料のLightroom代替」とよく言われますが、操作性やUI思想はかなり違います。
「Lightroom的な感覚で使おうとして失敗した」という声も多く、Darktable流のワークフローに慣れる覚悟が必要です。
💰 価格とライセンス
- 価格:完全無料(オープンソース、GPLv3ライセンス)
- 対応OS:Windows 7以降(64ビット)、macOS 13.5以降、Linux各種ディストリビューション
🌟 おすすめポイント
- 非破壊編集:元の画像を変更せずに編集が可能で、安心して作業を進められます。
- 高度な色管理:プロフェッショナルな色管理機能を備え、印刷までの色再現性を確保できます。
- GPU加速:GPUを活用した処理により、編集作業のスピードが向上します。
- 豊富なモジュール:露出、ホワイトバランス、ノイズ除去、シャープネスなど、細かな調整が可能です。
- 他ソフトとの連携:GIMPなどの他のオープンソースソフトと組み合わせて、より高度な編集が行えます。
🧭 こんな方におすすめ
- Lightroom風のワークフローを無料で実現したい人
- 自分好みに編集環境をカスタマイズしたい人
- ローカル補正やマスクを多用して調整したい人
- RAW現像を始めたい初心者:無料で高機能なツールを試してみたい方。
- コストを抑えたい写真愛好家:サブスクリプション費用をかけずに、本格的な編集を行いたい方。
- Linuxユーザー:他の主要なRAW現像ソフトが対応していないLinux環境での編集を希望する方。
- 細部までこだわるプロフェッショナル:高度な調整機能を活用して、細部まで追求したい方。
Darktableは、無料でありながら高機能なRAW現像ソフトとして、多くのユーザーに支持されています。公式サイトから最新版をダウンロードして、ぜひお試しください。
Luminar Neo
🧠 Luminar Neoの主な機能と特徴
1. AI駆動の高度な編集ツール
- アクセントAI:1つのスライダーで明るさ、コントラスト、彩度などを調整。
- スカイAI:空を自動で置き換え。
- リライトAI:写真の照明を自然に調整。
- ストラクチャーAI:ディテールを強調しつつ、人肌を保護。
- フェイスAI:人物の顔を自動で補正。
- ボディAI:人物の体型を調整。
- ポートレートボケAI:背景をぼかして人物を際立たせる。
- マスクAI:被写体を自動で認識し、部分的な編集を容易に。
- 構図AI:写真の構図を自動で調整。
2. 拡張機能(オプション)
- スーパーシャープAI:ぼやけた画像のシャープネスを回復。
- アップスケールAI:画像を最大600%拡大し、解像度を向上。
- ノイズレスAI:ノイズを除去し、ディテールを保持。
- 背景除去AI:被写体の背景を自動で削除。
- HDRマージ:複数の写真を合成して高ダイナミックレンジ画像を作成。
- フォーカススタッキング:異なる焦点距離の写真を合成して深度を拡張。
- マジックライトAI:光源に輝きを追加して雰囲気を演出。
3. プラグイン対応
Adobe PhotoshopやLightroomのプラグインとしても使用可能で、既存のワークフローに統合できます。
✅ Luminar Neo のメリット
1. 🌟 AIによる自動補正が強力で手軽
- **「スカイAI」「フェイスAI」「ボディAI」「リライトAI」**など多数のAI機能があり、ワンクリックでプロ級の補正が可能。
- 空の置き換え、顔や肌の補正、ポートレートの明るさ調整などが自動で自然に行える。
- 写真初心者でも、数秒で魅力的な写真が完成する。
2. 💻 操作が非常にシンプル・直感的
- UIが洗練されており、ボタンやスライダー中心の操作で、学習コストが低い。
- 写真編集ソフトに慣れていない人でもすぐ使い始められる。
- モバイルアプリやクラウド同期(Extensions)もあり、スマホ連携がしやすい。
3. 📷 プリセット(テンプレート)で時短編集
- 多数の美しいプリセット(Look)やテンプレートが搭載。
- ワンクリックでフィルム風、HDR風、シネマティック風などの仕上げが可能。
- プリセットにAI調整が組み込まれているため、汎用性が高い。
4. 🎯 部分補正やレイヤー機能も搭載
- ブラシ、グラデーション、ラジアルマスクなどを使って部分的な補正が可能。
- レイヤー編集やオーバーレイ(光漏れ、フレア、テクスチャ)も扱えるため、芸術的な加工もできる。
5. 🔌 拡張機能(Extensions)で機能強化できる
- ノイズ除去やシャープネス向上、背景削除などを拡張できる。
- 必要な機能だけ追加するスタイルなので軽量な状態を保てる。
6. 💡 非破壊編集で安心
- すべての編集が元画像に影響しない非破壊方式。
- いつでも前の状態に戻せる。
7. 🌍 多言語対応 & 日本語サポートあり
- ソフトは完全に日本語化されており、国内のユーザーにも安心。
- 日本語公式ページやチュートリアルも用意されている。
❌ Luminar Neo のデメリット
1. 💻 動作が重い・安定性に欠ける場面がある
- AI処理が多いぶん、PCへの負荷が高め。特に古めのPCでは編集時の遅延が出やすい。
- 拡張機能(Extensions)を多用するとさらに動作がもっさり。
- 起動時間もやや長く、Lightroomなどと比べるとレスポンスが劣る。
2. 🧱 ファイル管理・カタログ機能が弱い
- Luminar Neo は本格的なカタログ管理機能を持たないため、大量の写真を効率よく整理するのには不向き。
- キーワード、評価、スマートコレクションなどのライブラリ機能がLightroomより貧弱。
3. 📦 サブスクリプション or 買い切りの選択が複雑
- 買い切り版もあるが、全機能(Extensions含む)を使うにはサブスクが事実上必要。
- 拡張機能はバラ売り or バンドル販売で、価格体系がわかりにくい。
- 一度購入しても、新しいAI機能は別売りになることが多い(Neo本体+Extension Packなど)。
4. 🧪 AIの自動補正は万能ではない
- AI補正は強力だが、細かい調整が効きづらい。
- 例えば「スカイAI」や「ポートレートAI」が意図しない調整をすることもある。
- **結果を完全にコントロールしたい人にとっては「調整の自由度が物足りない」**と感じる場面も。
5. 🎨 カラーマネジメントや細かい色調整に弱い
- カラープロファイル管理が弱く、印刷用の正確な色再現には不向き。
- ICCプロファイルを活用した作業や、リニアワークフローには非対応。
6. 🧩 レイヤー機能はあるがPhotoshopほどではない
- 「レイヤー」といってもPhotoshopのようなマルチレイヤー編集ではなく、オーバーレイ素材や効果の重ね掛けに近い。
- 本格的な合成・切り抜き作業には向いていない。
7. 📤 書き出し処理が遅い
- エクスポート時の速度が他ソフトと比べて遅く、複数枚の一括書き出しがストレスになる場合がある。
8. 🔁 頻繁なアップデートと買い直し問題
- 新機能が「Neo本体」とは別のバージョンとして販売される傾向があり、毎年買い直しになることも。
- 一部ユーザーからは「買い切りの意味が薄い」「アップデートのたびに課金を求められる」との不満も。
🧭 Luminar Neo が向いていない人
- 大量の写真を管理・分類したい人(→ Lightroomの方が優秀)
- 正確な色再現やプリント用途での編集が必要な人
- 自動補正ではなく、手動で細かく調整したい人
- プロ用途や商業印刷などでの厳密な現像が必要な人
💰 価格とライセンス
Luminar Neoは、以下の2つの購入オプションがあります。
- 12ヶ月サブスクリプションプラン:8,980円/年。2台のPCで使用可能。
- 生涯永続ライセンス(買い切り)プラン:15,980円。1台のPCで使用可能。
また、拡張機能は個別に購入することもできます。
🌟 おすすめポイント
- 直感的な操作性:複雑な操作なしでプロフェッショナルな仕上がりが可能。
- AIによる効率的な編集:時間を節約しつつ、高品質な写真編集が実現。
- 豊富な拡張機能:必要に応じて機能を追加でき、柔軟な編集が可能。
- プラグイン対応:他の編集ソフトとの併用が容易。
- 日本語対応:日本語でのサポートがあり、安心して利用可能。
🧭 こんな方におすすめ
- 写真編集をスピーディかつ簡単に済ませたい人
- AIを使って「いい感じに」仕上げたい初心者・SNS投稿用ユーザー
- ポートレートや風景写真を中心に見栄え良く仕上げたい人
- LightroomやPhotoshopの操作に疲れた人
- Lightroomと併用して時短仕上げしたい中級者
Luminar Neoは、直感的な操作性と高度なAI機能を兼ね備えた写真編集ソフトです。公式サイトからの購入で、最新の機能やサポートを受けることができます。興味があれば、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
DxO PureRAW 5
🛠 DxO PureRAW 5の主な新機能と特徴
1. DeepPRIME 3によるノイズ除去とディテール強調
DxOの最新ノイズ除去技術「DeepPRIME 3」は、数十億枚の画像サンプルを使用してニューラルネットワークをトレーニングし、信じられないほどクリーンでディテール豊かな画像を提供します。
2. X-Transセンサー向けのDeepPRIME XD3(ベータ版)
富士フイルムのX-Transセンサー向けに新たに開発されたDeepPRIME XD3は、ノイズを除去し、驚異的なレベルのディテールを抽出する次世代のRAW画像処理を可能にします。
3. 部分調整機能
新たに導入された部分調整により、ノイズ除去を選択的に適用できるようになり、シャープネスやノイズ除去の調整を細かく制御できます。
4. カスタムプリセットの作成
被写体、カメラ機材、ISOレベルなど、さまざまな要件に対応したカスタムプリセットを作成できるようになりました。
5. 新しいユーザーインターフェース
デザインが刷新され、洗練された優れたユーザーエクスペリエンスを提供します。
✅ DxO PureRAW 5 のメリット
1. 🧠 AI搭載の超高精度なノイズ除去(DeepPRIME XD 2)
- DxO独自の「DeepPRIME XD 2」アルゴリズムが搭載されており、高感度ISOでも驚異的にクリアな画像を生成。
- ディテールを保ちながら、ノイズだけを的確に除去する技術が非常に優秀。
- 特に 夜景・星景・野鳥など高ISOが必要なジャンルで絶大な効果を発揮。
2. 🔍 世界最高レベルのレンズ補正プロファイル
- DxOは実際のレンズとカメラを研究所で計測し、個別に補正プロファイルを作成。
- 歪曲、色収差、周辺減光などの光学的な問題を極めて正確に補正。
- 他社RAW現像ソフトでは得られない精密な補正が可能。
3. 📷 既存ワークフローに組み込みやすい
- LightroomやPhotoshopとの連携がスムーズ。
- 先にPureRAWで下処理(ノイズ除去・光学補正)をしてから、他ソフトで編集という形で使える。
- ワンクリックでDNGファイル(非破壊RAW)を生成でき、編集の自由度も保たれる。
4. ⚙️ 操作が非常にシンプルで高速
- ソフトの操作は「ファイルをドラッグ→補正プロファイル選択→変換」で完了。
- UIが直感的で、写真に詳しくない人でも効果を実感しやすい。
- 自動バッチ処理にも対応しており、大量のRAWファイルも手間なく一括処理できる。
5. 🖼️ DNG形式で出力 → 他ソフトと完全互換
- 書き出される画像は高品質な線形DNG形式なので、LightroomやCapture Oneでもそのまま使える。
- 「RAW現像前のRAWファイル」として使えるのが最大の利点。
6. 🧠 エッジ保持型のシャープネス補正
- ノイズ除去と同時に、ディテール強調の処理もAIが自然に行う。
- 解像感を損なわず、見た目の鮮明さを引き出せる。
🏆 特に効果を感じやすいジャンル
- 🌌 星景・夜景・高ISO撮影
- 🐦 野鳥・動物・望遠撮影
- 🏞️ 広角風景・歪み補正が重要な写真
- 📸 ノイズが多くて使いにくかった過去の写真
📝補足
DxO PureRAW 5 は「現像ソフト」ではなく、「RAW補正の前処理専用ツール」です。色味の調整やトーンカーブなどは行えませんが、画質の土台を最高レベルに整えてから現像に進むという新しいアプローチを可能にします。
❌ DxO PureRAW 5 のデメリット
1. 🎨 色調整や編集機能がない(前処理特化)
- トーンカーブやホワイトバランス調整、明るさ補正、レタッチなどの編集機能は一切なし。
- 「画質を整えるだけの専用ツール」なので、実際の写真編集は他ソフトが必須。
- そのため、PureRAWだけでは完結できないのが最大の弱点。
2. 🧾 価格が高め & アップグレード商法
- 定価は約18,000〜20,000円(買い切り)で、単機能ツールとしては割高感あり。
- メジャーアップグレード(例:v4 → v5)ごとに買い直しが必要。
- 「DxO PhotoLab Elite」には同様の機能が内蔵されているため、そちらを買った方がコスパが良いという声もある。
3. 📂 出力ファイルが重く、ストレージを圧迫しやすい
- 出力されるDNG(リニアRAW)ファイルは、元のRAWの1.5~3倍以上のサイズになることが多い。
- 数百枚処理すると数十GB~数百GBのディスクを一気に消費する可能性あり。
- そのため、ストレージ管理に注意が必要。
4. 🖥️ 処理に高スペックPCが必要
- DeepPRIME XD 2 など最新AIを使用するには、GPUが搭載された比較的新しいPCが必要。
- 古いPCでは処理時間が数分~10分かかることも。
- 処理中はPCの負荷が高く、他の作業に支障が出ることもある。
5. 🔁 完全自動ゆえに細かい調整ができない
- ノイズ除去やレンズ補正は「プリセットされた最適値」で行われ、手動で微調整できない。
- 他ソフトのように「ノイズを少し残したい」「シャープを控えめにしたい」といった好みに合わせた出力が難しい。
- 「すべてAI任せ」なため、出力結果をコントロールしたい上級者には不満も。
6. 💼 写真管理機能がない
- ファイルブラウザやカタログ機能は一切なし。
- 画像を手動で選択してドラッグ&ドロップして処理するしかない。
- フォルダごとの自動処理や高度なフィルタリングはできない。
7. ⚠️ 一部レンズ・カメラでプロファイルが未対応
- DxOは実機を測定してプロファイルを作成する方針のため、新製品やマイナー機材の対応が遅れることがある。
- プロファイル未対応機材では補正機能が使えない or 精度が劣る。
「DxO PureRAW 5 はあくまで “補正専用レンズ”」というイメージで、他ソフトと組み合わせることで真価を発揮するツールです。
🧭 DxO PureRAW 5 が不向きな人
- 写真編集を1本のソフトで完結させたい人
- ストレージに余裕がない人
- 処理スピードを重視するイベント撮影などの即納派
- 自分でノイズ量やシャープを細かく調整したい上級者
- 初期投資を抑えたい人(→無料ソフトやRAW現像一体型が良い)
💰 価格とライセンス
- 新規ライセンス:€120(約16,000円)
- アップグレード:€80(約10,600円)
- 無料体験版:30日間の無料体験が可能です。
なお、DxO PureRAWはサブスクリプションではなく、買い切り型のソフトウェアです。
🌟 おすすめポイント
- 高ISO撮影のノイズ除去:高ISO設定で撮影した画像でも、ノイズを効果的に除去し、ディテールを保持します。
- ワークフローの効率化:カスタムプリセットや部分調整機能により、編集作業を効率化できます。
- 他の編集ソフトとの併用:Adobe Lightroom Classicなどの他の編集ソフトと併用することで、さらに高度な編集が可能です。
📌 こんな方におすすめ
- Lightroom・Photoshop ユーザーで画質をさらに高めたい人
- ノイズの多い写真を一発で高品質化したい人
- RAW現像は他ソフトで行いたいが、下処理は最高品質にしたい人
- 操作は簡単で結果はプロレベルを求める人
DxO PureRAW 5は、RAW画像の品質を向上させるための強力なツールです。高ISO撮影や低照度環境での撮影において、その真価を発揮します。公式サイトからの購入で、最新の機能やサポートを受けることができます。興味があれば、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
主なカメラメーカーのRAW現像ソフト
1. Canon(キヤノン)
- Digital Photo Professional (DPP)
- 無料でCanonのRAW(.CR3, .CR2など)に対応
- レンズ補正やノイズ低減機能が強力
- EOSシリーズに最適化
- シンプルで使いやすいが、機能は他社の有料ソフトほど豊富ではない
2. Nikon(ニコン)
- Nikon NX Studio
- 無料でNikonのRAW(.NEF, .NRWなど)対応
- 写真管理とRAW現像を一体化
- カメラとレンズプロファイルによる補正対応
- 使いやすく基本性能は十分
3. Sony(ソニー)
- Imaging Edge Desktop
- 無料のRAW現像、画像編集、リモート撮影ソフト
- ソニーのRAW(.ARW)に対応
- リアルタイムプレビューやピクセル等倍表示など高機能
- 一部ユーザーには少し操作がわかりにくいとの声も
4. Fujifilm(富士フイルム)
- Fujifilm X RAW Studio
- 無料でXシリーズやGFXシリーズのRAW(.RAF)対応
- カメラ内の処理エンジンをPCで利用して現像(GPUではなくカメラの画像処理エンジンを使う特徴)
- 高速なRAW現像
- GUIはシンプルで基本的な調整が可能
5. Olympus / OM System(オリンパス)
- Olympus Workspace / OM Workspace
- 無料でオリンパス/OM SystemのRAW(.ORF)対応
- RAW現像+管理機能
- レンズ補正やノイズリダクション機能あり
- カメラの色味を忠実に再現
6. Panasonic(パナソニック)
- LUMIX Tether / LUMIX Sync
- テザー撮影と簡単なRAW現像に対応
- LUMIXシリーズのRAW(.RW2)に対応
- 本格的なRAW現像はLUMIXのソフトだけでは少し物足りない面もあるため、Lightroomなどと併用されることが多い
7. Leica(ライカ)
- Leica FOTOS / Leica Image Shuttle
- 主に画像管理・転送ツールとして利用
- 本格的なRAW現像はAdobeやCapture Oneなどと併用されることが多い
目的別おすすめRAW現像ソフト
- 初心者や総合利用者におすすめ:Adobe Lightroom Classic
- 色再現にこだわるプロには:Capture One
- AI自動補正を重視するなら:DxO PhotoLab、Luminar Neo、DxO PureRAW
- 無料で使いたいなら:RawTherapee、Darktable
- カメラ性能を最大限活かすなら:各カメラメーカー純正ソフト
まとめ
RAW現像ソフトは多種多様で、用途や予算、編集スタイルによって最適なものが変わります。この記事で紹介した特徴やメリット・デメリット、比較表を参考に、あなたにピッタリのRAW現像ソフトを選び、撮影写真をさらに美しく仕上げましょう。
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