ストロボ選びやライティング設計でまずぶつかるのが「ワット(Ws)」と「ガイドナンバー(GN)」の関係。そして「どのリフレクターを選ぶと、どのくらいの光が届くのか?」という疑問です💡 本記事では、W数の基本からGNとの換算、さらに各出力レンジ別・リフレクター別の目安表(100–1200Ws)と、Canon EL‑5を加えた比較まで、段階的に解説していきます✨
1. ストロボの“ワット”とは? ⚡
💡 ストロボの「ワット(W)」って何?
ここで言う「W(ワット)」は、**電力(出力)**の単位やけど、家庭用電化製品のW(例えばドライヤー1200W)とはちょっと意味合いが違う。
🔦 ストロボのW数(ワット秒=Ws)とは?
実際には「ワット秒(Ws)」って単位が正しい!
- 1Ws = 1ワットの出力を1秒間出したときのエネルギー量
- ストロボでは、短い時間(1/1000秒以下)に一気に光を放つから、この「瞬間的なエネルギー量」が大事。
なぜWsが大事?
- 📶 出力Wsが大きいほど、一瞬に発光できるエネルギー量が増え、より遠くまで光が届く。
- 🔍 ただし同じWsでもリフレクターや内部構造、発光管の効率で実効出力は変わるため、純粋にWsだけで“明るさ”を比較できるわけではありません。
2. ガイドナンバー(GN)との関係 🎯
ガイドナンバーは、「実際にカメラでどこまで光が届くか」を示す実践的な数値。
GN = 距離(m) × 絞り値(F値)
(※ISO100基準、照射角はリフレクターやズームポジション依存)
指標 | 意味 |
---|---|
🔋 Ws | ストロボが瞬間的に放つ“エネルギー量” |
💡 GN | そのエネルギーで「被写体まで届く光量」 |
- 🚀 GNが高いほど、同じF値・距離でより明るく
- 📑 GNは「メーカー公称値」「測定条件」「照射角」を踏まえて見る必要あり
3. Ws ⇆ GN のざっくり換算目安 🔄
(ISO100・標準照射角 50mm/メーカー平均値ベース)
Ws出力 | おおよそのGN |
---|---|
100Ws | GN 32~36 ✨ |
200Ws | GN 45~50 🌟 |
300Ws | GN 55~60 ⚡ |
400Ws | GN 64~70 💫 |
600Ws | GN 76~85 🚀 |
1200Ws | GN 100~110 📈 |
※リフレクターやソフトボックスの種類で±10以上変わることもあります🔧
4.🔦 リフレクターとは?
リフレクターは、ストロボの発光部に取り付けられ、光を反射させて前方に集めるためのアタッチメント。
主な目的は:
- 📐 光の照射角を調整(ワイド〜スポット)
- 💡 光量(ガイドナンバー)を向上
- 🧭 ライティングの方向性・立体感をコントロール
🪞 種類と特徴
種類 | 照射角 | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|---|
🌐 ワイドリフレクター | 約80〜100° | 広く光を拡散 | 集合写真・背景光 |
💡 標準リフレクター | 約55〜65° | バランスの良い光量と拡がり | ポートレート・商品 |
🔦 ナローリフレクター(スポット) | 約30〜40° | 集中的に明るく照射 | ドラマチックな顔照明など |
🌀 ディープリフレクター | 約30〜60° | ナローよりもソフト、光の芯がある | 美術・広告的表現 |
🔳 グリッド付きリフレクター | 約20〜30° | さらに狭く制御可能 | ハイライトや背景スポット |
☁️ リフレクター+ディフューザー | 可変 | 柔らかくかつ方向性もあり | ソフトで繊細なライティング |
💡ポイント
- リフレクターの口径(直径)と深さで光の集中度が変わる
👉 深くて細い → よりスポット/広くて浅い → ワイド - リフレクターによって、同じ出力でもガイドナンバー(GN)が大きく変わる
- 「標準リフレクター」は照射角60°前後、焦点距離50mm相当の画角をカバー
5. 出力別・リフレクター別 GN・画角・焦点距離換算表 📊
以下はISO100基準での実用的な目安。焦点距離はフルサイズ換算です。
出力(Ws) | リフレクター種別 | 照射角の目安 | 焦点距離目安 | GN(理論値) |
---|---|---|---|---|
CANON EL‑5 | 約30°~13° | 80–200mm | 49.1-60 | |
約47° | 50mm | 42.7 | ||
約64° | 35mm | 36 | ||
100Ws | 🔦 ナロー(スポット) | 約35° | 85–105mm | 47 |
💡 標準リフレクター | 約60° | 50mm | 33 | |
🌐 ワイドリフレクター | 約90° | 35mm | 25 | |
200Ws | 🔦 ナロー | 約35° | 85–105mm | 66 |
💡 標準 | 約60° | 50mm | 47 | |
🌐 ワイド | 約90° | 35mm | 35 | |
300Ws | 🔦 ナロー | 約35° | 85–105mm | 81 |
💡 標準 | 約60° | 50mm | 57 | |
🌐 ワイド | 約90° | 35mm | 43 | |
400Ws | 🔦 ナロー | 約35° | 85–105mm | 94 |
💡 標準 | 約60° | 50mm | 66 | |
🌐 ワイド | 約90° | 35mm | 50 | |
600Ws | 🔦 ナロー | 約35° | 85–105mm | 115 |
💡 標準 | 約60° | 50mm | 81 | |
🌐 ワイド | 約90° | 35mm | 61 | |
1200Ws | 🔦 ナロー | 約35° | 85–105mm | 163 |
💡 標準 | 約60° | 50mm | 114 | |
🌐 ワイド | 約90° | 35mm | 787 |
- 照射角が狭いほど光が遠くまで届く(GNが高くなる)
- 広角だと光が分散するので、同じWsでもGNは下がる
- リフレクターの**内面素材(マット・ポリッシュ)**や形状でも変わってくる!
CANON EL‑5のポイント
- 🎯 200mm照射でGN60と“遠く”まで届くが、カバー角は狭め。
- 🌟 24〜50mmなら200Wsクラスと同等のGN。
- 🏃♂️ 軽量で手持ち運用しやすいが、ワイドバウンスや集合写真用にはモノブロックが有利。
6.現場での使い分け ✔️
- Wsは“瞬間エネルギー量” → GNは“そのエネルギーが実際に届く明るさ”
- リフレクターによってGNは大きく変動 → 狭角ほど集中・届き、広角ほど拡散・カバー
- 機種・ズーム位置ごとのGNを把握 → 撮影シーンに最適な選択を
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