2025年6月に発売されたSynologyの新型2ベイNAS「DS225+」。CPUやメモリは先代のDS224+と同じながら、Synology純正HDDのみを公式にサポートする仕様に変更されたことが大きな特徴です🔒。
これにより、安定性や公式サポートの充実が期待できる反面、純正以外のHDDを使いたいユーザーには制限が増えています。
一方で、先代モデル「DS224+」は非純正HDDも幅広く使える自由度の高さが魅力です。
この記事ではDS225+とDS224+の違いを性能・機能面で比較しながら、特に「純正HDDのみサポート」という新しい制限に注目。さらに、DS224+からDS225+へ移行する際のHDDの使い回しについての注意点も詳しく解説します。

新型DS225+はSynology純正HDDのみをサポート 🔒
DS225+はSynology純正HDD(例:HAT3300シリーズ)のみを公式にサポートしています。
これにより、
⚠️ DSM上で非純正HDD使用時に警告が表示される
2025年以降のPlusシリーズ(DS225+も含む)では、純正ドライブ(Synology 1st Party)以外を挿入すると、DSMのストレージマネージャーで「非検証ドライブ」として警告が出ます。たとえ起動自体はできても、常に「⚠ At Risk」「Warning」など赤字の注意表示が出続ける仕様です。
🔧ストレージプール作成やRAID操作に制限がかかることがある
非純正ドライブでは新規インストールやストレージプールの作成が完全にブロックされます。既存NASからドライブを移行した場合は移行は完了しますが、「拡張」「リビルド」「ホットスペア追加」など重要なRAID操作は失敗または選択不可になります。
📉SMART監視やファームウェア管理などの一部機能が制限される
非純正ドライブはDSM上で「検証外ドライブ」として扱われ、SMART情報のフル表示やファームウェアの自動アップデート機能が無効化されるか、動作が限定的になります。これによりドライブの状態監視や健康管理の機能が制約され、障害予測が難しくなります。
📞公式テクニカルサポートの対象外になる
Synology側は、非検証ドライブで発生した問題については基本的にサポート対象外としています。万が一データ損失や故障時にトラブルシュートを依頼しても、「純正または認証済みドライブを使っていないためサポートできません」と回答されるケースがほとんどです。
などの制約があります。
Synologyは安定性や保証の品質向上を目的に、この方針をPlusシリーズに拡大しています。
DS225+とDS224+の主な違い ✨
✅ CPUとメモリ(≒処理性能)
- CPU:Intel Celeron J4125(4コア、最大2.7GHz)
→ DS224+と同じです。動画トランスコードやWebアプリ、Dockerにもある程度対応。 - メモリ:2GB DDR4(最大6GB)
→ こちらも据え置きで、複数アプリ同時運用にはやや物足りないかも。
🔍 まとめ:処理性能はDS224+と同等。Synology Photos、Drive、Surveillance Stationなど軽~中負荷の用途には十分対応。
🚀 ネットワーク性能の向上
- DS224+:1GbE × 2(リンクアグリゲーション対応)
- DS225+:2.5GbE × 1 + 1GbE × 1(合計最大3.5Gbps相当)
➡ 2.5GbE搭載が最大の進化点!
10GbEまではいかないが、動画編集ファイルの転送や大量写真バックアップなどの場面でかなりの恩恵。
📊 実測ベースの転送速度(Synology公式)
- DS225+(2.5GbE使用時):
- 読み込み:最大 282MB/s
- 書き込み:最大 217MB/s
- DS224+(1GbE使用時):
- 理論上の上限:125MB/s前後
➡ ネットワーク環境が対応していれば、DS225+は約2倍の転送速度を発揮できます。
🏷️ 項目 | 🔹 DS224+ | 🔸 DS225+ |
---|---|---|
📅 発売日 | 2023年7月 | 2025年6月 |
🧠 CPU | Intel Celeron J4125(4コア/最大2.7GHz) | 同上 |
💾 メモリ | 2GB DDR4(最大6GB) | 同上 |
🌐 ネットワーク | 1GbE ×2 | 2.5GbE ×1 + 1GbE ×1 |
⚡ 最大転送速度 | 非公開 | リード:282MB/s、ライト:217MB/s |
🔌 USBポート | USB 3.2 Gen1 ×2 | 同上 |
📏 サイズ/重量 | 165×108×232.2mm / 1.3kg | 同上 |
🛡️ 保証 | 3年 | 3年(地域により5年拡張あり) |
- 性能面は大きく進化していないが、2.5GbE対応により実用面での快適さは大きく向上。
- 処理性能自体はDS224+と同等なので、「高速転送が欲しいかどうか」が買い替えや選定の分かれ目です。
- 価格差やHDDの制限を考慮しつつ、ネットワーク環境が2.5GbE以上に対応していればDS225+が有力な選択肢になります。
🎯 DS225+が向いている人
タイプ | 向き・不向き |
---|---|
写真・動画を大量に扱う | ◎(2.5GbEの恩恵大) |
Plexなどのメディアサーバー用途 | ◯(4Kトランスコードはやや厳しい) |
Docker活用・仮想化 | △(メモリ制限がネック) |
オフィスファイル共有やバックアップ | ◎(十分な性能) |
コスパ重視 | △(HDDの縛りがある分、やや割高) |
DS224+からDS225+へHDDを移行する場合の注意点 ⚠️
DS224+で非純正HDDを使っている場合、DS225+にそのHDDを差し替えて使えるか気になるところです。
移行は可能 ✅
移行した既存ドライブについては“インポート自体は可能で、移行直後の読み書きはサポートされる。
しかし制限がある ❌
1. DSM上で非純正HDD使用時に警告が表示される
- 事実:2025年以降に発売された Plus シリーズ(DS225+ など)では、Synology 純正ドライブまたは Synology が認証したサードパーティ製ドライブ以外を新規に挿入すると、DSM の「ストレージマネージャー」画面上で「非検証ドライブ(Unverified Drive)」として赤字アイコンで警告が表示されます。
- 具体的には、「⚠ At Risk」や「Warning」などの表示が常時出続ける仕様です。
- これは、2025 年モデル以降の Plus シリーズで適用される新ポリシーであり、純正以外のドライブを使った場合に最初に目に付くサインです。
2. ストレージプール作成やRAID操作に制限がかかることがある
- 事実:純正認定外ドライブを DS225+ に挿入して「新規にストレージプールを作成」しようとすると、まったくブロックされるケースがあります。
- 新規インストール時:非純正ドライブを使ってストレージプールを新規作成できない(「互換性のないドライブ」として操作が停止)。
- 既存 NAS から移行した場合:ストレージプールをインポート(移行)自体は可能ですが、移行後に「ボリュームの拡張」「リビルド」「ホットスペア追加」などの RAID 関連操作が失敗するか選択不可になります。
- ただし、「DS224+ などの既存 NAS から移行したドライブ」は、基本的に“既存のストレージプールをそのまま持ち込む”形であれば正常に読み込み・マウントできるため、移行直後の読み書きは可能です。しかし、上記のように「後から RAID の拡張などを行おうとすると制限がかかる」という点は変わりません。
3. SMART監視やファームウェア管理などの一部機能が制限される
- 事実:Synology が認証していないドライブを挿入すると、DSM の「SMART 情報」が フルに取得できない場合があります。
- 具体的には、ドライブ健康状態の「ライフスパン解析(Drive Lifespan Analysis)」や「ファームウェアの自動更新」などが動作せず、一部情報(温度、リード/ライトセクタ数など)は取得できても、詳細診断機能は一切無効化されます。
- これは、Synology が自社の診断ツールとファームウェア更新の整合性を保証するために行っている措置です。
4. 公式テクニカルサポートの対象外になる
- 事実:Synology は「来年以降の Plus シリーズ機種(DS225+ 以降)において、非認証ドライブを利用した場合の不具合については、原則としてサポート対象外」とアナウンスしています。
- もし非純正 HDD が原因で障害が起きた場合、Synology サポートに問い合わせても「純正または認証ドライブを使っていないため、対応できません」という回答になる可能性が高いです。
- ただし、「DS224+ などの既存機種から移行したドライブ」は例外扱いとなり、移行時点で「既にそのドライブが正常動作している」状況であれば、「移行時の不具合 → 既存ドライブの読み込み不良」というケースでなければ、通常のサポート対象として扱ってくれるケースがあります。
- 要するに「新しく買った非認証ドライブを DS225+ に挿して不具合が起きた場合」はサポート対象外ですが、「DS224+ で正常に動いていたドライブを DS225+ に移行して動かす限りは、何か問題が起こっても移行ドライブのサポートは受けられる場合がある(ただし拡張などの機能制限はある)」という形になります。
HDD選びのポイント 💡
DS225+を安心して使うならSynology純正HDDを推奨します。
主な純正ドライブは以下の通りです。
🟢 HAT3300-4T(4TB)

🟢 HAT3300-6T(6TB)

🟢 HAT3300-8T(8TB)

互換性は公式サイトの互換性リストで確認可能です。
Synology互換性リスト
非純正HDDを使いたい場合はDS224+が適しています。
どちらを選ぶべき? 🤔
重視するポイント | おすすめモデル |
---|---|
🚀 最新モデルで高速転送 | DS225+ |
💰 HDDの自由度やコスパ重視 | DS224+ |
純正HDDのみサポートでも問題なく最新モデルを使いたい方は → DS225+

HDDは自分で好きなメーカーを選びたい、コスト重視なら → DS224+

まとめ 📝
新型DS225+は「純正HDDのみサポート」という制限を設けたことで、安定動作と高品質サポートを実現しています。
しかし、これにより非純正HDDを使い続けたいユーザーには不向きな側面もあります。
「現在DS224+で非純正HDDを使用している方が、今後DS225+へ移行したい場合、HDDの使い回し自体は可能なケースもありますが、Synology純正以外のHDDはサポート対象外となる可能性があるため注意が必要です。移行後にエラーや制限が出るリスクを避けたい方は、純正HDDへの乗り換えか、DS224+の継続使用がおすすめです。」
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