「この花は赤い」
それは世界の事実ではなく、あなたの脳が作り出した幻想かもしれない。
🟥 1. 色は“そこにある”ものではない
私たちは日常の中で「空は青い」「花は赤い」と自然に言う。
でも実際には、色は物理的に“存在していない”。
光が物体に当たって反射し、特定の波長だけが目に届く。
それを目が受け取り、脳が「色」として解釈しているだけだ。
👁️ 2. 人間の目はRGBでできている
人間の目には、3種類の「錐体細胞」がある。
- L錐体(赤に反応)
- M錐体(緑に反応)
- S錐体(青に反応)
この三原色=RGBの組み合わせで、私たちは100万色以上を見分けている。
つまり、3つの“感光センサー”だけで、世界を色彩豊かに再構成しているわけだ。
🧬 3. 一部の女性には“4つ目の色センサー”がある
ここで驚きの話。
ごく一部の女性には、なんと4つ目の錐体細胞を持つ人がいる。
これは「テトラクロマット(4色型視覚)」と呼ばれ、
通常の人には見えない微妙な色差を見分けられる可能性がある。
つまり、同じ景色を見ていても、
彼女たちだけに見える“色の世界”があるということ。
実際にテストで“普通の人には全く同じに見える2色”を、
テトラクロマットの人だけが見分けたという研究報告もある。
🐾 4. 動物たちはもっと自由に色を見ている
さらに世界を広げてみよう。
他の動物たちは、私たちとはまったく違う色の世界に生きている。
動物 | 色覚タイプ | 見えている世界 |
---|---|---|
🐶 犬・猫 | 2色型(青+黄) | 赤やピンクはグレーに近い |
🦜 鳥 | 4色型(紫外線含む) | 人間には見えない羽模様がくっきり |
🦐 シャコ | 最大16色型! | 想像不可能な異世界の色を見ている |
赤いバラも、犬には「グレー」に見え、
鳥には「紫外線に光る何か」として認識され、
シャコには「言語化不可能な色」で輝いているかもしれない。
📷 5. カメラは“色”を見ていない?
では、カメラはどうだろう?
多くの人は「カメラも目と同じように色を見ている」と思っている。
でも実は、カメラのセンサーは“色”を直接見ていない。
🔍 センサーが見ているのは「明るさ」
デジタルカメラのセンサーは、基本的にモノクロ。
そこに「ベイヤーフィルター」という格子状のカラーフィルターを重ね、
- 赤いフィルター → 赤い光の明るさだけ通す
- 緑 → 緑の光だけ
- 青 → 青の光だけ
各画素はたった1色の“明るさ”だけを測っている。
では、どうやってフルカラー画像になるのか?
→ 答えは、周囲の画素情報から“色を推測”している。
これにより、**カメラが色を“想像している”**ことがわかる。
🧠 6. 色は「現実」ではなく「解釈」である
ここまでをまとめると、こんな構図になる:
視覚システム | 見ているもの | 色の処理方法 |
---|---|---|
人間の目 | 光の波長 | 脳が三原色で再構成 |
テトラクロマット | より多い波長 | 脳が4原色で再構成 |
カメラ | 光の明るさ(1色ずつ) | ソフトが周囲から色を推測 |
どれも、真の“色”を見ているわけじゃない。
色とは、それぞれの“見る装置”が再構成したイメージにすぎないのだ。
🌌 7. 写真は“想像された色の記録”
だからこそ、写真は不思議だ。
そこに写っている色は、「カメラが想像した色」。
でも、それを見る私たちも、脳で想像した色でそれを“見て”いる。
つまり写真とは、
脳と機械が共同でつくり出した“幻の色”の記録なのかもしれない。
☕ 見えている世界は、あなた専用の世界
次にシャッターを切るとき、こう考えてみてほしい。
- その青空、本当に“青い”のか?
- 隣の人と、同じ“色”を見ているのか?
- カメラは、何を“想像して”写しているのか?
世界は一つ。でも見えている世界は人の数だけある。
そして写真は、それぞれの“見え方”を記録する、小さなタイムカプセルかもしれない。
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