Canonのミラーレスカメラに搭載されている「RAW」と「C-RAW（コンパクトRAW）」の違いは、主にファイルサイズとデータの処理方法にあります。以下にわかりやすく整理します。
RAWとC-RAWの実写比較について
🔍 RAWとC-RAWの違い（Canonの場合）
| 項目 | RAW | C-RAW（コンパクトRAW） |
|---|---|---|
| ファイルサイズ | 大きい（例：30～40MB以上） | 小さい（約40～60%程度） |
| データ圧縮方式 | 無圧縮または可逆圧縮 | 高効率な可逆圧縮 |
| 画質 | 非常に高い（全情報保持） | 画質劣化なし（情報は同等） |
| 編集耐性 | 高い | 高い（RAWとほぼ同等） |
| 記録枚数・連写性能 | 少なめ／やや低下することも | 多く記録でき、連写にも有利 |
| 対応ソフト | Canon純正DPP、Lightroomなど | 同上（RAW対応ソフトならOK） |
🧠 簡単に言うと：
- RAW：最大限の情報を保持した「無圧縮または軽い圧縮の生データ」
- C-RAW：画質は維持したまま容量を抑えた「軽量なRAW形式」
🔍 RAWとC-RAWの実写比較ポイント
✅ ケース①：暗い部屋で ISO6400、−2EV から +2EV 補正
📷 条件：
- 環境：室内の弱い照明（暗所）
- 設定：ISO6400、露出不足 or 過剰（−2EV 〜 +2EV をRAW現像で補正）
- 処理：RAW現像時に露出補正とノイズ低減
🔍 結果シミュレーション（RAW vs C-RAW）
| 補正量 | RAWの結果 | C-RAWの結果 | 差の感じ方 |
|---|---|---|---|
| −2EV補正（暗く） | ◎ シャドウも滑らか | ◎ 同様 | 差なし（情報保持） |
| ±0EV補正（適正） | ◎ ノイズ少なめ | ◎ 同様 | 差なし |
| +2EV補正（明るく） | ◯〜◎ シャドウ持ち上げでノイズ増加 | ◯ わずかにノイズ増加 | C-RAWの方が少しだけザラつきがち |
🧠 ケース①の結論：
- 通常使用（±1EV程度）では違いはほぼゼロ
- +2EV以上の補正＋高ISOの組み合わせでは、RAWが若干有利
- C-RAWでも実用上は十分。極端な補正をしないなら問題なし
✅ ケース②：日中屋外ポートレート（適正露出）
📷 条件：
- 環境：屋外自然光（晴天 or 曇天）
- 設定：ISO100〜400、露出適正、F2.8〜F5.6（ボケもあり）
🔍 結果シミュレーション（RAW vs C-RAW）
| 比較点 | RAWの結果 | C-RAWの結果 | 差の感じ方 |
|---|---|---|---|
| 解像感 | ◎ 髪の毛もシャープ | ◎ 同様 | 差なし |
| 肌の階調 | ◎ なめらか | ◎ 同様 | 差なし |
| ノイズ | ◎ 少ない | ◎ 同様 | 差なし |
| 補正耐性 | ◎ 高い | ◎ 同様 | 差なし |
🧠 ケース②の結論：
- 日中のポートレートでは、RAWとC-RAWの画質差は完全に誤差レベル
- LightroomやDPPで拡大しても違いはほとんど分からない
- ファイルサイズが小さいぶん、C-RAWの方が現実的で効率的
🏁 RAWとC-RAWの実写比較のまとめ
| シーン | RAW推奨 | C-RAWでOK |
|---|---|---|
| 暗所＋高ISO＋大きな補正 | ✅ | △ |
| 日中屋外ポートレート（適正露出） | △ | ✅ |
| 日常撮影や連写が多い場面 | △ | ✅ |
🖼 比較イメージ（言葉だけで伝えるなら）
| 処理内容 | RAW画質 | C-RAW画質 | 違いの感じ方 |
|---|---|---|---|
| 通常露出 | ◎ | ◎ | 区別できない |
| 明るさ＋2EV補正 | ◎ | ◎ | 区別できない |
| シャドウ＋3EV持ち上げ | ◎ | ◯〜◎ | よく見るとノイズ差あり |
| 高ISO + 暗部補正 | ◎ | ◯ | 若干のノイズ差 |
| トーンカーブ調整（中程度） | ◎ | ◎ | 差なし |
🎯 どっちを選ぶべき？
| シーン | RAW選択すべき？ | C-RAWで十分？ |
|---|---|---|
| 重要な商用撮影（プリント大） | ✅ はい | △ 可だけど非推奨 |
| 記録カット多数の現場（学校撮影） | △ 場合により | ✅ 十分対応 |
| 明るい屋外、自然光ポートレート | △ 好みによる | ✅ 問題なし |
| 暗所・高コントラスト環境 | ✅ 念のため | △ 状況次第 |
RAWが向いている場合：
- プロ用途で最大画質・編集耐性を優先したい
- RAW現像で極端な補正（明るさ、ホワイトバランス、シャドウなど）をしたい
C-RAWが向いている場合：
- 画質を維持しながら容量を節約したい
- 長時間の撮影や連写をしたい（スポーツ、イベント、卒業アルバム撮影など）
- SDカードやPCの容量が気になる
Canon・Nikon・SonyのRAWファイルサイズ徹底比較！
カメラを買うとき、「画質」だけじゃなく「保存効率」も大事ですよね。特に大量に撮る方や、旅行・仕事で写真を保存する人にとって、RAWのファイルサイズは無視できません。
というわけで今回は、▶ Canon・Nikon・Sonyの主要RAW形式をわかりやすく比較してみました！
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2025.06.05
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